フランス映画未公開傑作選

映画

勢いで3回分の前売り券を買っていたので、上映期間が短かったので焦りつつも3回に分けてナナゲイで見てきました。

見た順に。

「ある秘密」クロード・ミレール監督
虚弱な主人公といかにも体育会系な父親とのすれ違い気味な家族関係がどう展開していくのかと思っていたら、過去の戦時中の「ある秘密」に描写はシフトしていく。
戦争下の悲劇をごくごく私的な家族的な面から描いた、佳作。

つうか、結婚式の当日に既に破局と心変わりがぷんぷん匂うこの描写がもー。新郎の顔つきがエロすぎる。

「刑事ベラミー」 クロード・シャブロル監督
2人のジョルジュに、という献辞から始まるこの映画、ジョルジュ・シムノンとジョルジュ・ブラッサンスに捧げられたシャブロル監督の遺作だそうで。

休暇を楽しんでいるベラミーの元に訪れた奇妙な依頼人。
保険金殺人の捜査は順調で、次々と現れる関係者に親身になって話を聞き出していくベラミーだけど、困ったやくざ者である自身の弟とはいがみ合い相当に手をやかされる。
夫婦の甘やかな関係と捜査そのものは軽妙だけど、弟との関係は問題を抱え重苦しい、軽さと重さを備えた絶妙な空気。

「三重スパイ」 エリック・ロメール監督
紹介文に「裏切り、騙しあい、隠ぺいに満ちた痛快な傑作サスペンス」って書いてあって、でもその文章から想像するものとは大幅に違うというか、これを見て痛快な傑作サスペンスを読み取れる人は、相当デキる人というか知的な人なのじゃないかと思うよ……。

どっちかというと、ソビエトから亡命した三重スパイである主人公の立場、視点から再構築された1930年代フランスの思想的な傾きとか国際情勢とかを描く方がメインのような気がして、終盤のあれやこれやは、正直いってどう捉えたらいいか分からない。
そういう悲劇があったとさ、でいいのかなあ。

難しいよ。