島と人とメンドン@みんぱく

映画

みんぱくの春の特別展、「日本の仮面」。
そのイベントのひとつとして、映画鑑賞会があったので参加してきました。
鑑賞会の事前申込はしてあるものの、とりあえず11時の整理券配布開始前に着くようにみんぱくへ。万博公園のゲートはGWのイベントが重なって、今までに見たことがない混雑だった。

無事に整理券を手に入れ、とりあえずみんぱくレストランへ。
はりきりすぎてヒトケタ台。

配膳ロボも仮面を装備していた。

先にお昼を食べて13時の入場時間まで1時間ちょっとあるけれど、みんぱくの特別展を見るにも常設を見るにも物足りない時間なので、隣の民芸館に行ってそばちょこ展を見た。
古伊万里の雑器の白と青はとても目になじむ。側面の絵付けを見ても中を覗き込んでもひっくり返して底を見ても年代物の家具と取り合わせてもよろし。
2室は藍色つながりか染織、3室は九州特集でそばちょこの小ささと対比して大きなものの展示だった。
普段用の湯呑みがかけてしまっていたので、1つ新しいのをみつくろって開場時間にあわせてみんぱくに戻った。

みんぱく映画会「島と人とメンドン」
薩摩硫黄島で行われているお祭り、八朔太鼓踊りとそこに登場する来訪神メンドンのドキュメンタリ映画。

冒頭の監督挨拶で、「ナレーションは入っていません」との言葉どおり、ナレーションもテロップも基本的に入っていない。
島の映像と、いろんな人の語りがつらなっていくなかで、自然、歴史、産業、おのずとそこがどんな島なのかの説明となっている。

薩摩硫黄島、と言われてもぴんときていなかったけれど、鬼界カルデラと言われたら、そこがあの……ってなる。
鬼界カルデラの大噴火による鬼界アカホヤ火山灰(K-Ah)、東北以南の日本列島を覆う規模の火山灰は、縄文時代早期と前期を分ける鍵層となり、関西の考古博物館でも名前を目にすることがある。

薩摩硫黄島は鬼界カルデラの縁に誕生した火山島で、約6000年前以降に海面上に姿を現した。
今も噴煙が上がる硫黄岳、海底から湧き出る温泉の成分で茶色く染まった港。

それとも、平安時代に俊寛が島流しにされたとされる島、鬼界ヶ島と聞いた方がぴんとくる人もいるかもしれない。
ここでも俊寛の史跡だけを見せるのでなく、丁寧に俊寛堂の周辺を掃除する親子?を撮っている。
余談だけれど、各地の史跡に行くことがたまにあるけれど、もしその史跡の周囲の草が刈られ、ごみなども落ちていないなら、その場を大切にして整備している地元の人が存在するということ。これは必ず覚えておこうと思った。

あと特筆すべきなのは西アフリカの伝統的な打楽器、ジャンベのアジア初のスクールが三島村にあること。思いがけずジャンベのリズムに包まれた。

島の普段の暮らしがまずはかなり丁寧に描写され、次第に踊りの練習、祭りの準備が始まっていく。
祭りそのものだけでなく島での暮らし、日常を丹念に撮っているから、住人たちがあたりまえの暮らしの延長線上で祭りの担い手になる、というのがとても自然に伝わってきた。
祭りがあるということは、暮らしがあるということなんだなと。

映像で住人が話す姿を見ると、インタビュアーがしっかりとこのコミュニティで関係を築いていて、この撮影が一朝一夕の準備でできたことじゃないのが分かる。
映像記録としてかなり好ましく感じたし、もし高校生のときに見ていたら、この監督の先生の元で学びたいと進路を決めていたかもしれない(入学できるかどうかは別ですが…)

映画のあとの座談会まで聞いて、ショップで黒島のバッチリサイコーサイダーを買って飲んだ。サイダーにしてはしっかりみかんの果汁感があっておいしかったです。