GW最終日、家でおとなしく過ごそうかと思ったが国立国際美術館のボルタンスキー展が最終日だったことを思い出して行けなくもないな?と思い行ってきた。
クリスチャン・ボルタンスキーの作品を見るのはおそらく2010年の瀬戸内国際芸術祭以来。
その時ははっきりした印象は残らなかったが、今回の展覧会を紹介する記事を読んで興味を惹かれていた。
タイトルは「Lifetime」。
電球の光。人の命を光に仮託するのは日本でもフランスでも共通なんだろうか。
会期が1日すぎるごとに1つずつ電球の光が消えていくという「黄昏の光」という作品を、会期最終日で1つだけ残った光を眺めつつ思う。
それの印象が後を引き、ずっと落語の「死神」を連想していた。まさに死神っぽいゆらゆら揺れるものもあちこちで見かけたし。
アニミタス(チリ)

アニミタス(白)

ゆらゆらと揺れるものは影であれ光であれ実体であれ今はもう存在しないものであれ、なんとなくいつまでも見つめてしまう。
離れたところから見ると上を指し示す矢印は、近づくと内側にコートがかかっていて、なんとなしに磔刑を思わせる。
布に浮き出た顔といい、そういうモチーフ。

全体的に、ここにあるものはすべて今は存在しないものだという概念が迫ってくる。
今はもうないものに囲まれて、「死神」で連れて行かれる洞窟に似て、ここは生者にはどうも具合が悪い場所だ。

来世をスマホを構えて撮る人たちという写真を撮ろうと思ったがタイミングが合わなくてやめた。
私が奥にいるとスマホを構えるときに少し横に避ける子が多かった。奥ゆかしい。
特別展を見た後に常設で見かけたデュシャンの墓碑銘「死ぬのはいつも他人ばかり」、まさに今日見た場所を言い表わしてもらった気がする。
見終わった後、grafでバインミーを食べた。

GWの終焉。

