灘五郷で年末散歩

ぐい呑コレクション お出かけ

うちは実家が大晦日に向けて年末が最も忙しくなる家業で、結婚して大阪に引っ越してからも年末は必ず帰省して手伝っていたのですが、数年前にその店もたたみ、そうしてみると年末って何をやったらいいかわからない。
大掃除とかおせち作りとか、そういった季節の習慣がもともとないのです。
それで暇を持て余して冬休みはぶらぶらしていたのですが、1日は人を誘って灘五郷散歩に行ってきました。

灘五郷は東から今津郷、西宮郷、魚崎郷、御影郷、西郷とあり、下戸でも聞いたことがあるような酒蔵がたくさんあります。
前に灘五郷がテーマの謎解きイベントに参加して一部を歩いて、お酒をそれほど飲まなくてもけっこう酒蔵めぐりが面白かったので、たまに遊びに行っています。
それぞれの蔵に展示施設などちょっとした見どころがあって、お酒のほかにもお酒を使った食品や関連商品、特産品なんかがあって、道の駅に行って楽しむのと似た感じ。

梅田から阪神で魚崎駅に行き下車。ここがちょうど魚崎郷と御影郷の境くらいになります。
まずは菊正宗酒造記念館へ。

菊正宗酒造記念館

去年の秋に六甲アイランドに行った帰りにも買い物に寄ったんですが、そのときは美術館に出張していた北野恒富のポスター画が帰ってきていました。

北野恒富のポスター原画

これが見られると嬉しい。
伝統的な酒造りの工程が、当時の道具と一緒に見られるんですが、気になったのがこれ。

伝統的な酒造りの道具のひとつ、甑桶

大きな甑桶。
ふだん、考古学的な資料館に行くことが多いので、甑というと思い浮かべるのが土器の甑で、あれっ?となったんですが、米などを蒸すための器を甑ということであれば、こういった大きな桶も甑というのか、と。
展示は他にもぐい呑とかいろいろあるんですが、印象に残ったものをご紹介。

江戸時代の螺鈿細工の指樽

四角いトランク様のものは、指樽といって室町時代に使われていたお酒の運搬用具だそうです。
酒樽としては円筒形の樽に取って代わられていったけれど、この形の樽はその後も祝い事に使われていたそうで、画像のこれは江戸時代後期のもの。
全面に螺鈿!豪華!誰がどういうおめでたい場面で使ったんだろう。
ちなみにこれに一升入るそうです。

有田焼柿右衛門窯の日本酒輸出用徳利

それからこちらは輸出用の有田焼、柿右衛門窯の徳利。これもいいなー。

菊正宗は最近化粧品を出していて、家の近所でもパックや化粧水なんかを見かけるのですが、ここにはさすがにお膝元だけあってシリーズが揃い、見たことがなかったものも置いてあったので試しにハンドクリームを買ってみました。
あと試飲も少し。下戸なのでほんとに一口。

そこから白鶴の方に歩いていってみたのですが、その日は定休日だったので東に戻り、浜福鶴へ。
ここの2階展示は現在の酒造りの工程がわかる展示になっています。

醪の音や香りの体験

醪(もろみ)の体験。絶対押すよね……。新鮮な香りが勢いよく吹き出してくるのがくせになって、何回か試してしまいました。
ここでは大晦日近くの寒い日だというのにソフトクリームを食べている人が何人もいて、見ていたら欲しくなって私たちも頼みました。

大吟醸入りソフトクリーム

大吟醸入り六甲牧場ソフトクリーム。子ども用にアルコール抜きのもありました。
ソフトクリーム自体がそもそもおいしく、アルコールは1%未満で味にはそんなに強く出てないけれど、ほんのり香っていいかんじ。
ここでも少し試飲させてもらったら、柚子日和というリキュールがとても柚子の香りがはっきりして甘くておいしくて、これなら我が家でも美味しく飲めそうだなーと正月用に買いました。

浜福鶴の柚子日和

最後に行ったのは櫻正宗で、ここでも展示スペースを見たあと1階にカフェがあり入りました。

日本酒入りパウンドケーキ

これもお酒入りで、しっとり味が濃くておいしかったです。
かなり飲み食いしてまったりおしゃべりして解散となりました。