初詣は能勢妙見山へ

お出かけ

2023年の初詣。
我が家は近所の神社にお参りして、もうひとつどこか大きな社寺に初詣として出かけることにしています。
なんといっても関西に住んでいるので、初詣に行くような有名な社寺には事欠かない。
ただしコロナ禍であるので、あまり人がたくさん集まる場所に行くのは気が引ける。
それで年末にぼちぼち相談した結果、今年は初めての場所、能勢妙見山に行くことにしました。

阪急川西能勢口駅からのせでんに乗り、1回乗り換えして終点の妙見口駅へ。
ケーブル駅には少し距離があり、歩いて行くこともできるけれど、山に登ったあとどのくらい歩くかわからなかったので体力温存とバスに乗りました。

駅の少し手前でバスを降り、妙見の森ケーブル黒川駅へ。
落葉した木々の中一角だけ緑が残っているのがなんか不思議な感じ。

妙見の森ケーブル黒川駅

駅舎に入りケーブルとリフトの往復チケットを買って、発車時刻までしばらく待ちます。

ケーブル駅にあった菊炭が燃える囲炉裏

足元には炭が焚かれていて、こういう炭で半露天で暖をとるのは初めてで、なんていったらいいんだろう? 火鉢? 意外と膝下が温かく感じて心地よい。
並んでいた人が炭を見て、この火の入り方が良いとか言っていて、そんなところを鑑賞するなんて風流な人だなあと思っていたんですが、後で知ったところによると能勢は炭の産地なんだそうです。

ケーブルカーは満席で数人立っているくらいの客の入りで出発。
たどり着いた山上駅からの景色が、記事冒頭の写真となります。
このときはお正月らしい気持ちのいい青空で、山に登ると考えて少し厚着をしてきたのですがそんなに寒さは強くなく、新春としては最高の日和でした。
この後、ここからリフトに乗るまでの坂が、激坂だったわけだが……。

リフトに乗ってみると、それほど傾斜があるようには見えず、ケーブルカーの駅からリフト乗り場の間をリフトに乗らせてくれよ!と思いつつの10分間ののんびりした道行き。
向こうから帰ってくる人はあまりいなかったので、人がいないタイミングですれ違うリフトを撮るとかやっていました。

すれ違うリフト1
すれ違うリフト2

リフトを降りて木立の中をしばらく歩き、駐車場にたどり着きました。山上まで車で来る人がけっこういるようで、ここで人の数が一気に増えたようでしたが、それでもアクセス容易な寺社に比べれば落ち着いた人出ではあったかな。

能勢妙見山の鳥居

日蓮宗霊場能勢妙見山。
「能勢の妙見さん」としてしか認識してなかったから、来てから、えっ、日蓮宗なんだとびっくりしました。
北極星を祀る妙見信仰はなかなか興味深くもややこしいところがあります。そういえば鎮宅霊符神研究の同人誌を買ってあったのを思い出したからそのうち読もう…。
鳥居をくぐってすぐのところに奥山茶屋があり、お昼を過ぎてだいぶお腹も空いてきていたので、ふだんはまずお参りしてから…となりますが、このときは参拝までどれだけ時間がかかるかわからなかったので、先に昼食をとることにしました。
メニューから木の葉丼を、家族はおすすめというおにぎりセットを注文。

参道の茶屋の親子丼

おだしがおいしく、なんというか関西人がほっとする味。おおぶりのゆず大根のお漬物もよいし、新年初の外食が美味しいとめっちゃ幸先よいなと感じます。
家族が頼んだおにぎりセットはおすすめというだけあって、おにぎりに色とりどりのおかずが添えられ、具だくさんのたっぷり味噌汁がついてかなり美味しそうでした。

お昼をしっかり食べたので安心して階段を上がっていくと、今まで見たことないような建物が見えてきます。

信徒会館「星嶺」

最初に見えたときは展望台かなにかかなと思ったのですが、中にはお正月の飾り付けが少ししてあって、入れない建物。
あとで調べたら、これは信徒会館「星嶺」というそうです。設計は高松伸さん、なんばヒップスなどを設計された方…と聞くと、なるほどという気もする。
うーん中に入ってみたい。

本殿まではそれほど遠くなく、少し並んでお参り。
おみくじを引くと、「上々吉」。
こちらのおみくじの吉凶は、「上上大吉」から「下」まで9段階あって、上から3番め、大吉のひとつ下でした。
内容は「何事もよろし、ただし慎めば」というようなもので、なんか去年もそういうおみくじを引いたんだよなあと思いだしたり。運勢は良い、ただし慎めば。
慎むというのは自分なりに、謙虚であること、良いことは周りの人のおかげと考えることかなーと受け止めようかと思います。
お守りもいただいて、せっかく初めての妙見さんなので、妙見さんならではの珍しいものはあるかな?と境内を散策。
宝物館があるので気になったけれど閉まっていました。年に1回10月22〜24日のみの公開だそうです。

8頭の神馬の像が点在しています。

馬の像

足元に獅子の足がちょろっと出ていてかわいい。

獅子の像と足

絵馬堂の妙見大菩薩の扁額。下に馬がいる。木の扁額は風化してだいぶ色が薄れているけれど、手前のものとか意匠が面白い。

妙見大菩薩の扁額

少し下ったところに紋がくり抜かれた石塀があった。
この紋は能勢家の家紋で矢筈紋というそうです。

妙見山の石塀

帰ろうとしたところ、お土産物屋さんかな?と思った建物の奥にお茶が飲めそうなカフェがあったので寄ることにしました。

妙見山境内カフェからの眺望

景観がすごい。

妙見山境内カフェのガトーショコラとカフェラテ

メニューのドルチェは種類がなかなかあり、そして思いがけず本格的なガトーショコラにカフェラテが出てきてちょっと驚きました。
霊場の山上でこの贅沢、なんというか現代社会すごいな…と思いつつ味わっていただきました。

帰りは来たのと同じ道を戻ります。木立の中を歩いていって、リフト乗り場へ。

能勢妙見山の参詣道

帰りのリフトのほうが左手に眺望が開けて景色を楽しむことができました。

妙見山のリフトから見える木々

ここでやっと気がついたんですが、さっきの山上付近とリフト、それほど離れてないんですが、木の感じが全然違うな?と。
植物の知識があると、このリフトの10分間の道のりも周囲の植生を楽しみながらの楽しい道のりなのかもしれないなあと、木を木としてしか見ていなかった自分に気付かされた帰り道でした。

気軽な気持ちで行った初詣でしたが、思ったより本格的に山という感じでした。
ケーブルカーとリフトのおかげで車がなくてもその日の気分でこんなところまで来られるというのはちょっと驚きでした。暖かくなったら軽くハイキングとかしてみるのもいいかもしれないです。