制作中のニュースを見てからずっと見たかった『ハウルの動く城』を、今頃になってやっと見てきた。
どうして遅くなったかというと、混んでいる映画館が嫌いというのもあるんだけど、わりと否定的な感想を見る前に聞いてしまったからだ。
私は事前に否定的な印象を与えられた映画を見ることはほとんどない。
それは、その否定的な感想を信用するからではなく、私が天邪鬼だからだ。
否定的な感想を聞いたら、本当につまらない映画だったとしてもいいところを探そうとムキになってしまう。無駄なエネルギーを使う。やめてくれー私にバイアスをかけるなー。
……というわけで、見に行くのをためらっていたんだけど、やっぱり見たい気持ちが勝ったので、1000円の日に出かけてみた。
……だけど、別に感想を言う必要を感じなくなってきた。
「楽しんだか、楽しんでないか」と聞かれれば、「楽しんだ」。それでいいかなと……。
勝手に小難しいメッセージ性を読み取るのは容易だけど、そうする必要は感じないし、誰かが言っていたように、意味が分からないということもなかった。
感じたことは今この場で簡単に説明できるけど、それをするのはアジケナイと強く思う。これで反戦とか言ってる人は一体どこを見てたんだろう。
正義感もヒューマニズムもないナルシストのハウルが初めて誰か他人のために魔法を使う気になり、すべてをあきらめようとしていたソフィーも自分の意志を持ち、周囲を優しさであったかくする。
残ったのは、「自分の呪いも解けないのに、他人の呪いが解けるとでも思ってるのか?」みたいな問いかけ。
うーん、そうだな。それが前向きってものだろう。ソフィーはやったんだ!
城は面白い形と動きだし、おばあちゃんも犬も子どもも可愛い。
……結局、行く前に想像したとおりの感じになったかもしれない。

