ロバート・R・マキャモンの『ブルー・ワールド』を読んだ。
短編集。
最初のスズメバチの大群に襲われる話を読んだ時点では、ちょっと合いそうにないな、という手触りだったんだけど、なんといっても「ミミズ小隊」が凄すぎた。
嵐の夜、とあるダイナーに通り合わせた人々。
不可解な大量殺人のニュース。
ヴェトナム帰りの復員兵。
違う立場の人たちが自然に居合わせて、カタルシスがあって、凄絶な痛みを伴う救済があって、そして主人公が、読者が試される。
なんていう奇跡のバランス。
そして、「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」。
年老いたかつてのヒーロー物の主人公が、隣室の女の子が連続殺人鬼に殺されたのをきっかけに、昔の衣装を取り出して夜の街に飛び出していく。
途中で連れ立つことになる奇妙な仲間もいい味を出していて、読んでてすごく楽しい。
ていうか、燃える!
「キイスケのカゴ」、「なにかが通りすぎていった」の雰囲気も好き。
今まで読んだことなかったけど、他の長編も読んでみよう。
とりあえず次は、『遥か南へ』を探そう。

