先週土曜は淀川の花火大会に行ってきた。始まる前にうっかり外に出たら、入場規制にひっかかり、人でぎっしりの階段で規制解除を待つはめに。暑さでいらいらして待っていたら、打ち上がる花火。その瞬間、階段にいた人皆が空を振り仰ぎ、あがる歓声。空気が変わる。だから皆、花火を見に行くんだなあなんて考える。小走りに戻って相方と合流し、花火鑑賞。
帰りは河川敷から梅田まで歩き、駅前のげんこつでラーメンを食べて帰宅。
写真は夜のスカイビル。夜の梅田で見るならここの空中庭園、それからヘップの赤い観覧車だな。
『ロープとリングの事件』(レオ・ブルース)読了。
パブリックスクールのボクシングの大会で優勝した生徒が翌朝ジムで首を吊っているのが発見され、ビーフが捜査に乗り出す。
イギリスのミステリに出てくる警察官はみんな似たようなタイプに見えるけれど、イギリスミステリでこれの前に読んだのがドーヴァーなので、ビーフはかなり上品に見えるなあ。
ビールとダーツが大好きなビーフ(元)巡査部長がパブリックスクールに門番として潜入し、好き勝手なことをしつつ捜査する様(と、えらそうなワトソン役のタウンゼントがこけにされる様)のイギリス流のユーモアが存分に楽しめます。
レオ・ブルースを読むのはこれが3冊目ですが、ある程度名探偵と謎解きの物語の定型ができた後に、細かいトリックそのものよりも物語の枠組みから色々チャレンジして「こんなの面白いんじゃないか」と繰り出してくる作家さんという印象です。
この作品も、謎解きで浮かび上がるひとつのアイディアが光っています。
・・・・・・ただ、そのアイディアだけが先行しているのか、少々つめが甘く、説得力に欠ける部分をユーモアでうめているので、あまりがちがちのパズラーは期待して読まない方が良いかと思います。
『人魚とビスケット』(J・M・スコット)読了。
奇妙な個人広告に惹かれた主人公は、広告主に接近し、14週間とナンバー4の物語を聞くことになる。それは戦時中に船が攻撃されて難破し、インド洋を漂流することになった男3人と女1人の物語だった。
実際に1951年にイギリスの新聞に掲載され、ロンドン中の話題になった個人広告を元に書かれた物語だそうです。
この作品、タイトルだけはずっと知っていて、なんとなくポップで可愛い話を想像していたんだけど、全く違いました。
14週間に及ぶ漂流、生き抜くために極限まで食料と水を節約し、衰弱しきっているのに対立しそれと共に緊張が高まる漂流中のサスペンスと、物語を語り終えた後に明らかになるいくつかのこと。思いがけない破局。
伝統的なホラーを思わせる部分もかなり印象的だけど、読み終わった後に思い出すのは、張られていた伏線の数々。ある伏線は中盤のサスペンスをこのうえなく盛り上げているし、伏線とも思わなかったあることが、最後に大きな影響を与えているしで、何度考えてもよくできてます。
