まぶた

読書

 目の周辺に痛みを感じるようになりました。
 視力が落ちて目が見えなくなるというのは結構怖いので、すぐに眼科を探して行ってみたら、結果はただのものもらいでした。抗菌目薬をさしているうちに好転。

 問題は、目の下が少しはれぼったくなってしまっているのですが、近日中に免許の更新に行かねばならないことです。
 ゴールドなので、一度写真を撮ったら5年間同じ写真を持ち歩かねばならないので、万全の体調で臨みたかったのに・・・・・・。

 『夜更けのエントロピー』(ダン・シモンズ)読了。

 バラエティに富んでいるんだけど、作者が扱う小道具が共通していることが多いので、どの作品からも強く作家の個性というか主張が立ちのぼってくる短編集。
 ホラーのような、SFのような、奇想コレクションの1冊。

 1冊を通して、秘密を感じさせるのがうまいな、と感じた。
 読んでいる間中、登場人物が、何かを隠している、淡々と語っているけれど、大きく波打つ感情を隠している、そんな気がしてならない。
 それは、過去に何が起きたのかを小出しにしたりするという、構成によるところが大きいと思うんだけれど、その書き方がまた緊張感を出してくれるし、それでいて何かが分からないままでも落ち着いて堂々と書ききる筆力があって安定している。

 この作者にかかれば、ヘビィな素材も読者の喜怒哀楽も、簡単に手のひらの上で転がせるんだろうな。

 一作の短編としては表題作「夜更けのエントロピー」がバランスも完成度も一番で、これ一編のためにでも読む価値があると思うくらいだけど、好きなのは「ケリー・ダールを探して」。最後の「奇跡の高みに~」のくだりはもう何度も何度も言葉に出して繰り返してしまった。訳も含めて最高。