中之島の東洋陶磁美術館で、『唐代胡人俑ーシルクロードを駆けた夢』展を見てきました。
前回訪れたときの特別展は撮影禁止だったと思ったけど、今回は全館撮影可能で、少し撮らせてもらってきました。
730年の、唐の遊撃将軍「穆泰」の墓から発見された、人や駱駝などの俑の展示。
俑って埴輪みたいなものという認識でしたが、730年…って言ったら日本は天平2年、聖武天皇の時。古墳時代は終わっていて埴輪も作られなくなっている。
俑といえば他の博物館で、唐三彩を見たことはあった。駱駝とか武士とか鎮墓獣とか、茶、クリーム色、緑などの釉薬で彩られた美しい像。
胡人というのは唐の人達から見た異民族の総称だそう。
今回の特別展で見た像は、それまで見たことがあった像と比べて、リアル度が違った。彫りの深い顔立ち、生彩ある表情に惹きつけられた。

バンダナにヒョウ柄パンツとか大阪人が食いつかずにいられんやつ。
踊ってると思ったら、駱駝の手綱を引く人らしい。
1人1人みな違うポーズをしているし、服装も帽子を被ったり靴が違ったりと個性的。
顔や上半身の多彩さに比べると下半身がちょっと単調に見えるのは、自立させないといけないからなのかなー。

なんのポーズなの……

あごひげの表現が特徴的だった。あと毛が描かれている。
駱駝を引く人とか芸人(?)とか男装した女性とか色々いて、交易の盛んな活気ある街の一場面をそのまま切り取ったような群像が並ぶ墓室って、どんな感じだろうと想像した。
常設の1室が美術館コレクションからの俑が展示されてその中に唐三彩もあって、そこのキャプションで唐三彩は武則天の死後くらいからだんだん作られなくなったということを知った。そういう流行だったのかー。釉薬の彩色から、加彩でよりリアルな表現に進んでいったのかな。
あと跪拝俑がこんなのもあるのか…って感じで面白かった。

鷹狩……?頭になんか乗ってますね。
そういえば将軍のお墓にしては兵士の俑がないなーと思ったんだけど、胡人というテーマに合わないから単に出陳されなかったんだろうか? 盗掘されてたらしいけど全体でどれくらいの陶俑が出たのかとか他に副葬品なかったのかなーとか色々気になってくる。
別室で上映されてた映像を見たら、毘沙門天みたいな天王像が邪鬼じゃなくてヤギとか家畜を踏んでいるのが面白かった。
そういえば今回の展示でよかったなーと思ったのは、キャプションに大きさと重さが書いてあったこと。35cm程度の像で2kgくらいあって、意外と重いんだな~と、手に持った感じを想像できた。
あと、今回の展示を見ていて知った知識。

髪を真ん中でわけて両耳のとこでわっかにした髪型、日本では美豆良は男性の髪型だけど、唐代の双垂髻は女性の髪型らしい。で、この上の画像の像は髪型は女性だけど体つきや顔の表現はそうでもないっていう。
それから近所の国立国際美術館との連携企画で、現代作家の人物彫刻もあった。美術館らしい企画。
続いて常設展示の陶器を見てまわった。


陽刻や印花の高麗青磁が好き。

ミニチュアかわいい

こういう壺を見ると、あーなるほどこういうのに面白みを感じるなーと思う。肌、それから景色。
特別展は2室程度でそう大きな規模でないけど、常設も見応えがあるのでけっこう堪能した。国宝の飛青磁花生と油滴天目も拝んで出ました。

