古道

読書

高校生の頃、暗記が嫌いで日本史が苦手だったのです。
もちろんテストもどうにもならない点数。

日本史の担当教諭が、そんな私に渡してくれたのが藤森栄一さんの『銅鐸』でした。
レポートを出せとも感想を書けとも何とも言わず、ただ「読んでみなさい」と。

この本もそうなのですが、土の中から出た資料から、こういう風に思考を広げることができる、人の営みを想像できる、という楽しみに目覚めさせてくれます。

解説にも「多くの人を考古学の魅力のとりこにした」と書いてありますが、私もあっさりはまってしまったわけです。

実際に歩いて、従事して、よく観察した人が書ける文章。

発掘に従事した在野の人々の点描も素晴らしく魅力があります。

縄文の知識が薄かったのでそのあたりと、「峠の神」と「鎌倉へ鎌倉へ」、諏訪大社が出てくる部分が特に面白かったです。

解説からちょっと引用

歴史の好きな人、とくに地に根ざして生きた人間を愛する人ならば、この本は、その人の身近にある歴史の意味に、気づかせるだろう