半七捕物帳 1

読書

前々から、半七捕物帳はいつか読んでみたいと思っていたのですが、とうとうとりあえず光文社時代小説文庫の1巻を買ってきて読みました。

主にどんなふうな言葉遣いで会話をしているのだろう、って興味があったので、最初はそればっかり気にして読んでいたのですが、会話する相手との立場、距離の違いに応じて細やかに言葉遣いが変わるのに気がつきます。

半七19歳、まだ子分だった頃の「石燈篭」では一人称も、わっし、わたし、俺、おれ、おいらと変化しています。

会話を読んでいれば、大体相手が目上なのか目下なのか、堅気なのかそうでないのか、おかみさんなのか色っぽい商売なのか、大人なのかガキなのか、自然と分かってくる。

そんな文章と、これが「情」なんだなと得心のいく描写が、読んでいて心地よいです。

短編としては、理の中にちょっと不思議があるものが好みで、「お化け師匠」、「半鐘の怪」、「春の雪解」が好きです。