2025年に見た展覧会などのまとめです。
関西では万博という大きなイベントの年であり、力の入った展覧会があちこちでありました。
個人的には前半はすごく忙しくて、後半は体調を崩してしまってあまり出かけられなかったなあという一年で、数としては大体100…くらいとなりました。
遠征は東京、福岡、旅行としては鳥取・島根、愛知、岡山・広島。
瀬戸芸は例年は参加していたのですが今回はお休みして、代わりにあいち2025と、今年初開催のひろしま国際建築祭に行き、かなり楽しみました。
しかし瀬戸芸は瀬戸芸で行けばよかったな〜と若干後悔。
肝心の万博は、忙しさと体調悪化のちょうど狭間で、体力的に行けないかも〜と思っていたのですが、藤本壮介の代表作の一つになるであろう大屋根リングを見ないで終わらせていいのか?と思って、複数回行っているお友達に連れてってもらいなんとかパビリオンの外観くらいはひとまわり見てくることができました。感謝祭。
では例年のごとく印象に残った展覧会を見た順に10個
BUTSUDORI 滋賀県立美術館
おかえり、ヨコハマ 横浜市美術館
日本、美のるつぼ 京都国立博物館
矢代幸雄と大和文華館 大和文華館
超・国宝展 奈良国立博物館
パウル・クレー展 兵庫県立美術館
四条派ですが、実は─詩情派。呉春 逸翁美術館
鴨井怜展 美術館えきKYOTO
これからの風景 静岡県立美術館
「数寄者」の現代 荏原畠山美術館
別格 あいち2025
京都と奈良の「日本、美のるつぼ」と「超・国宝展」。
なんていうか、どっちもすばらしかったですが、今まで見たことない可能性を見せてくれた京都と、堅実な博物館のあゆみを見せてくれた奈良という印象です。
入れてないけれど京博の「宋元仏画」展もとても面白かったです。
一方で「日本、美のるつぼ」が開催されている京都の、芸術センター25周年記念で「そのへんにあるもの」とトマソン展をやっていたのも取り合わせが面白かったですね。
たくさんの良いものが関西に集まっていた年でしたが、過去の万博に関連した展示が色々とある中で、大和文華館の「矢代幸雄と大和文華館」展は、前後期がっつりと見る価値のある展覧会でした。
リニューアルオープンした美術館も印象的で、特に横浜市美術館はなんというか、いろんな隅っこがあって、ここには私の居場所があるという落ち着きがありました。
「おかえり、ヨコハマ」展は横浜の歴史から始まり、イメージが先行する都市として大阪との共通点も感じたんですけれど、大阪の展示がかつてのいちばん良い時代の大阪に偏っているという思いもあって、美術史の俎上にあがることのなかったテーマを積極的に取り上げようとしている横浜は、これから目が離せない美術館だと思います。
そして荏原畠山美術館は1年で2回行っていて、めちゃくちゃいい鑑賞体験をさせてもらい、あの展示室を即翁さんの財界人数寄者仲間が見たら羨んで地団駄を踏むレベル。
東京に行ったら必ず寄りたい美術館ができました。
近代の財界人のコレクションを見に行くことがけっこうあるんですが、逸翁美術館で呉春なんて何度も見ているのに、新鮮に感じられる工夫された展示良いです。
前後期両方行かずに後悔したイヤー2025。
福岡に行った時に門司の出光美術館に初めて行きましたが、尾形乾山の焼き物の良さが多角的に紹介されてすごく身になる展示で、ここに定期的に来られる人は幸せだよと思いました。
福岡遠征は出光美術館門司、北九州市立美術館で磯崎新展、福岡市美術館で行われた田中千智さんの3年間の壁画プロジェクトを見届けて、太宰府天満宮で仮拝殿、九博ではにわ展とめっちゃ充実でした。
特に北九州市立美術館の「磯崎新の原点」は、近年美術館で開催される建築関係の展示の中でも、地元との結びつきが強いテーマもあり、一歩抜きん出ていたと思います。
建築はひろしま建築祭も良かったです。他の建築公開イベントが近代のモダン建築の公開が多いのと比較すると、今現在の建築、未来の建築が多く取り上げられ、初回が尾道だったのは街歩きとしても楽しい体験でした。次回はどこになるかな。
図らずも2025年は足立美術館と神勝寺で中根金作の庭園を見る機会に恵まれましたが、お庭の見応えという点では神勝寺すごいぞ!
点在する復元茶室もガチですし、見どころしかない。
暮れに行ったリビング・モダニティも良かったけれど、都合でイケフェスに参加できなかったのだけが悲しみ。
写真では神戸ファッション美術館の「ファッション写真が語るモード」と滋賀県立美術館の「BUTSUDORI」展(滋賀は秋の「おさんぽ」展も面白かった)。
ずっと行きたかった植田正治写真美術館に行けたのもよかったです。
そしてこれまた念願だった菊竹清訓の島根県立美術館に行きまして、そこで森山大道を見たのがよかったー。
あっ、あいち2025の瀬戸市美術館で「瀬戸の原風景」として、東松照明と土門拳を比較しつつ見たのもよい経験になりました。
あとは考古では、豊橋市美術博物館の「伊奈銅鐸展」、トーハクからの里帰り展。
浜松出身で学生時代に日本史教師に銅鐸を教えられた者として、地域の銅鐸ブームのルーツを知るよい機会でした。三遠式といいつつも、あまりまとまって見る機会ってないしね。
そういうわけで2025年は個人的に銅鐸の年で、兵庫県立考古博物館、神戸市立博物館の銅鐸展、夏の旅行では久しぶりの荒神谷にも行きました。
大阪府立弥生文化博物館の「伝世」もよかった。
だいたい書けたかな。
あいち2025は、3会場を1ヶ所を1日かけてじっくりと周り、万博で得られなかった万国感をここで得ることができました。
それでいて、私の母方のルーツが愛知で、大学時代を過ごしたのも愛知だという自分のルーツも同時に感じさせられました。
見たことが多すぎて、まとまってない〜。とりあえずこれまで愛知の芸術祭に行ってなかったことを後悔して、これからは必ず行こうと思います。
あとは見たものを記録的にメモ。
1月
ふじのくに茶の都ミュージアム
大シルクロード展/鶴澤派探求 京都文化博物館
チャンネル15 森山未來、梅田哲也「艀」 兵庫県立美術館
唐好み 三井記念美術館
拓本の楽しみ 書道博物館
コレクション 東京国立博物館
★荻外荘見学
ようこそ魅惑の書籍用紙の世界 市ヶ谷本の杜
伊奈銅鐸展 豊橋市美術博物館
墳墓のインテリアデザイン 天理参考館
★古写真と仏像研究 奈良国立博物館 サンデートーク
I‘mコレクション 市立伊丹ミュージアム
ファッション写真が語るモード 神戸ファッション美術館
黒い美術 逸翁美術館
BUTSUDORI 滋賀県立美術館
2月
没後100年今尾景年展 京都府立京都学歴彩館
仏・菩薩の誓願と供養者の願い 龍谷ミュージアム
名品ギャラリー 京都国立博物館
林勇気個展 すべては遥か彼方に そしてその中間にあるものについての物語 豊中市立文化芸術センター
歌川国芳展 中之島美術館
コレクション 岐阜県美術館
特別展聖地巡礼5期 蘇りの地・熊野 和歌山県立博物館
琳派のやきもの 出光美術館門司
磯崎新の原点 北九州市立美術館
コレクション 福岡市美術館
はにわ 九州国立博物館
貴重書のたのしみ 大阪府立中之島図書館
たてものめがね vs
松本竣介 街と人 大山崎山荘美術館
古地図から広がる世界/日本銅版画30の極み 神戸市立博物館
30年目のわたしたち 兵庫県立美術館
3月
Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン 中之島美術館
東山魁夷と風景画の旅 福田美術館
カナレットとヴェネツィアの輝き 京都文化博物館
ミュシャ館の舞台裏 堺アルフォンスミュシャ館
琳派から近代洋画へ 荏原記念畠山記念館
花器のある風景 泉屋博古館東京
百花ひらく 皇居三の丸尚蔵館
おかえり、ヨコハマ 横浜市美術館
異端の奇才ビアズリー展 三菱一号館美術館
宮脇綾子 ステーションギャラリー
かっこいい油絵 司馬江漢と亜欧堂田善 府中市立美術館
エド・イン・ブラック 板橋区立美術館
コレクション 東京国立近代美術館
4月
若冲と江戸絵画 細見美術館
コレクション 京都国立近代美術館
動物画譚展 市立伊丹ミュージアム
日本、美のるつぼ 京都国立博物館 ★「超国宝」×「日本、美のるつぼ」あわせて楽しむクロストーク
5月
開設25周年記念展 そのへんにあるもの 京都美術センター
和食展/新指定国宝・重要文化財 京都文化博物館
貝に沼る 大阪市立自然史博物館
矢代幸雄と大和文華館 大和文華館
超・国宝展 奈良国立博物館
パウル・クレー展 兵庫県立美術館
日本の版画の歴史展 町田市立国際版画美術館
遥かなるイタリア 川村清雄と寺崎武男 目黒区美術館
四条派ですが、実は─詩情派。呉春 逸翁美術館
矢代幸雄と大和文華館 大和文華館(2回目)
ノー・バウンダリーズ 国立国際美術館
呂敬人のブックデザイン dddギャラリー
鴨井怜展 美術館えきKYOTO
コレクション 京都国立近代美術館
6月
京都の水害と治水神・禹王 平安京創生館
帰ってきた泉屋博古館 泉屋博古館
日本、美のるつぼ 京都国立博物館(2回目)
銅鐸 兵庫県立考古博物館
7月
竹内栖鳳 愛知県美術館
8月
これからの風景 静岡県立美術館
植田正治・写真を楽しむ 植田正治写真美術館
川端龍子と東京画壇の画家たち 足立美術館
里帰り!国宝青銅器/しまねだョ!弥生の青銅器大集合! 荒神谷博物館
誕生140周年 川端龍子展 島根県立美術館
具体美術協会と芦屋、その後 芦屋市立美術博物館
弥生の至宝 銅鐸 神戸市立博物館
9月
関西万博
タビオ・ヴィルカラ 市立伊丹ミュージアム
★あいち2025 瀬戸市のまちなか
瀬戸の原風景 瀬戸市美術館
★あいち2025 愛知県陶磁美術館
10月
「数寄者」の現代 荏原畠山美術館
運慶 東京国立博物館
円山応挙 三井記念美術館
フジタから始まる猫の絵画史 府中市美術館
中世日本の神々 國學院大学博物館
静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝! 静嘉堂文庫美術館
コレクション アーティゾン美術館
11月
FGO最終再臨展 vs.
おさんぽ展 滋賀県立美術館
宋元仏画 京都国立博物館
★岡山芸術交流2025
ライアン・ガンダー:Together, but not the same 福岡醤油ギャラリー
イシカワコレクション展 ラビットホール
★ひろしま国際建築祭2025 尾道
ナイン・ヴィジョンズ 尾道市立美術館
神勝寺禅と庭のミュージアム
後山山荘の100年とその次へ ふくやま美術館ギャラリー
★あいち2025 愛知芸術文化センター
伝世 大阪府立弥生文化博物館
あの作品に会いたい! 逸翁美術館
12月
コレクション 兵庫県立美術館
★峯ヶ塚古墳現地説明会
ふじいでらの昔をのぞいてみよう アイセルシュラホール
リビング・モダニティ 住まいの実験 兵庫県立美術館
