岡本綺堂編訳の『世界怪談名作集』の上巻を読んだ。
目隠し……じゃない、訳者を隠していてもすぐ当てられる、という程精通しているわけではないけれど、最初のページの
「ほんとうか。何が出る。 ……幽霊か」
この一文で、綺堂の文章のテンポに引きずり込まれる。
作者の簡潔な説明文ですら何かの暗示に富んでるように見えてきますもん。
「一九一四年以来ゆくえ不明となりて、その消息を知らず」とか。
目に文章が快い。なじむー。
これぞといった作品が並んでいるけれど、読んでいると綺堂の好みというのも見えてくる気がするなあ。
私はゴーチェの「クラリモンド」、ホーソーンの「ラッパチーニの娘」が好み。
ディケンズの「信号手」は、前に岩波文庫のディケンズ短編集で読んだのとだいぶ印象が違うような……。
ちょっとそちらも読んで比べてみよう。
amazonにいろいろ注文を出した。
