読む前に期待していた通りのヘンで不思議な短編集。
ファンタジックで、神経症的で、先が読めなくて、時としておおふざけを真面目に語るけど基本的には気楽な会話。
同じ時期に読んだ相方は、これ読んでからなんか精神的に不調だと申しておりますが、私は気に入りましたよ。
どこに飛んでいくか分からない展開と、次第に夢と現実と空想が混じり合っていく世界が好きなので。
けれど、「石の動物」はちょっと読んでいてきつかった。これはねー、嘘が現実になった時点で引っ越すまでもなくもう2人はダメだったんですよね。でも気づいてない。これはどこのカップルにでもあり得て痛い話。
好きなのは、もっと気楽な、紛れ込んだパーティで初対面の女の子と会話を進める「いくつかのゾンビ不測事態対応策」。
少年(?)が何故刑務所に入ったのか、がゾンビ話にまぎれて次第に明らかになっていくところがちょっとサスペンスちっくで好き。
それから「しばしの沈黙」。電話の向こうの女の子がどんな物語を語るのか、という興味から、いつの間にかエドの物語が混ざってくる感じが良いです。
