思い出す

今日は面接。
遅刻しないようにちょっと早く家を出て、目的地近くの喫茶店で読書をしていて、ふと思い出した。
ハレー彗星のこと。

76年周期で地球に接近するというそれを見たのは1986年。
僕は小学生だったはずだ。

世間はそれの話題で沸いていて、お父さんは小さな望遠鏡を買った。

それを見に行ったのは、まだ寒い冬の夜の砂丘。
父と、父の友人である大学教授と、そのゼミ生と僕。

寒さで身を縮こませながら、望遠鏡を覗きこむ。

初めて見た彗星。そして、その冬の日の明け方僕は初めてコーヒーをブラックで飲んだ。