検査と『充たされざる者』

読書

 先日、病院で心電図をとったら不整脈で、大きな病院で精密検査を受けることになり、今日はエコーとホルター心電図というのをやってきました。

 エコーは15分ほどで終わったんですが、ホルター心電図というのが、普通の心電図の時のように胸に電極をはりつけて、心電計をベルトで腰にまきつけて、帰宅して普通に生活しつつ24時間心電図を記録するというもの。

 ついでに行動記録を詳細につけておかないといけないので、これがちょっとめんどくさい。うっかりトイレに行ったりすると、後で時間が分からなくなったり・・・・・・。

 今日は電極を貼り付けたまま寝て、また明日とってもらいに病院に行ってきます。
 明後日はガン検診なので、3日連続で病院だあ。

 『充たされざる者』(カズオ・イシグロ)読了。

 公演のためにとある街に招かれたピアニストが主人公。
 街の人々と話をするうちに、奇妙なたのまれごとを色々されるんですが、なにもかもがうまくいかず、すっきりしない。

 やるべきことがたくさんあるのに何一つやりとげることができず、目的地にもたどりつけず、人に話しかけても存在を無視され、そのうち人間関係や自我まであやふやになっていく・・・・・・悪夢ですねえ。
 悪夢、までいかないとしても、夜に見る夢そのものの世界が、えんえんと続きます。
 常になにか失敗とか、落胆とか、後悔とかをつきつけられる夢。

 多分、いちばんのテーマは家族の記憶、なんでしょう。

 少年時代の、青年時代の、現在の、そして老年に達した主人公の似姿が表れ、かれらはその時々の問題を抱えています。

 この1冊に、休み休みながら1ヶ月以上かかりまして、もうかなりうんざりしつつあったんですが、なぜかこの世界、心地よい。

 どこかに普遍的なものがあり、共感を覚える部分があるんでしょうね。

 そうでなきゃ、この世界に喜んで浸る私は相当のマゾだ。