出かけようとして家から出てちょっと行ったところでめまいがしてコテーンと倒れましたよ。
書くのを忘れていた映画の感想。
『ぼくを葬る』鑑賞。
監督はフランソワ・オゾン。フランス映画です。
ストーリーは単純で、仕事にも容姿にも恋人にも恵まれた31歳の人気カメラマンの主人公が、ガンで余命3ヶ月と診断されます。その最後の日々を淡々と描いた映画です。
延命治療を拒否して、最後の日々を送る青年。もし自分が物語を作る側だったらどんな風に描くだろうかとか、フランソワ・オゾンの描く人物像は、日本人の私から見て、感情の流れや周囲の人との接し方に、フランス人と日本人ではっきりとした差異を認められるだろうかとか、そんなことを考えながら見ました。
まあもやもやとするばかりで、はっきりとした答えなんぞは出ないのですが、主人公と祖母の会話なんかははっきりとフランスっぽいかなあ。祖母役のジャンヌ・モローが存在感ありすぎでかっこよすぎるだけなのかもしれませんが。
流行の最先端を行くカメラマンとして、モデルを撮っていた主人公が、命を削るようにして日常の何気ない一瞬を切り取っていく、死を身近に感じた人だけが気づく周囲の生命の美しさ、そんなほとんど言葉にもならない雰囲気にすぎないものがはっきりと画面に映し出されて、そうすると観客としては息をつくしかないのです。
いつか必ず自分に来る死のことを想って。

