MONKEY vol.3 こわい絵本

読書

今年の読み始めは雑誌『MONKEY』こわい絵本特集号になりました。
読み始め用の本は他に準備してたけど、読む暇がなかった上に実家に置いてきてしまった。
絵本ってちっさい頃に読んだ記憶があまりなくて、今に至るまで興味持ったこともなかったけど、今回の特集はちょっと不条理で、ちょっと怖くて、ふとした瞬間に世界が断ち切られて置いてきぼりにされちゃったような、短くて余韻を残すいい怪談を読むのに似た感触で、絵も文もとてもよかった。
ジョン・クラッセンの描くおばけは憎めないねー。
ブライアン・エヴンソンもよかった。
柴田元幸と穂村弘の対談を読んだら、穂村さんの「言葉やビジュアルとして書かれていることと、絵本を読んだ読者が感じ取ることは、本当はイコールじゃないはずなんです」、それが絵本の特徴と言えるという発言に、ああーと納得するものがあった。
あっ、つまり怖さってそういうことかもなあ。
あと穂村さんの
「(読んだ時に)どういう気持ちになるかは自分が決めたいし、今まで一度も名付けられなかった感情になりたい」
って言葉もよかった。
クラッセンや、アメリカやイギリスの書店や文芸誌の編集者へのインタビューとかもだけど、こだわりがある人の話は面白い、ていうかこの雑誌に載ってる人はそういう感じが多いけど、決してマジョリティじゃないけどコミュニケーションを否定してない、外に開かれてるマイノリティっていうか、うーん、そんな個人的なこだわりが整理して語れるまで洗練されてて、やっぱこの、自分だけのこだわりがあること、それを人に伝えられる力が強いっていうのは憧れるなー。

今回の猿からの質問は「立ち会ってみたい瞬間」
Q&Aというよりはそれがテーマのアンソロジーみたいだ。
なんか、政治とかイデオロギーを語りながら、ちゃんと私のような浮世離れした話が好きな人間にもグッとくる短編小説になるのってすげーなとスティーヴ・エリクソン読んで思った。生々しくなく寓話として描けてるというか。

今回も濃かったです。