恐怖の愉しみ 上【感想】

読書

 平井呈一編訳の怪奇短編アンソロジー。

 とある幻想小説ガイドを見ていたら、興味のわく短編がいくつも収録されているので、いつか読まねばと思っていた。

 読んでみると、収録短編そのものというより、やっぱり平井というフィルタが面白いんだ。

 時として、本編よりも序文が面白かったりして。

 詳細な感想は下巻を読んでからにするとして、今回初めて読む作家の中で好きなのはコッパード「消えちゃった」。モノクロが多い英米怪奇短編の中で、ひとつだけカラフル。

 それからヒュー・ウォルポールの「ラント夫人」にこれはという一節があったのでメモがわりに引用しておく。

「詩ともつかず、小説ともつかない。なんか中途半端な、神秘的で美しい悪魔でも書きそうな妙なものを書いてた男ですよ。」

 そうそう、私もそういうのが読みたくて探してるんです。