散々な日

読書

 昨日は散々だった。
 朝晩の冷え込みが厳しくなってきたので、そろそろコタツを出そうと思い、冬用のラグをベランダに干した。それをしまう時に、ベランダに置いていた植木鉢をひっかけ、畳に土が散乱。ベランダの窓のサッシ部分に大量に土が落ちたため、窓が閉められず、唖然としている間に土が風に吹かれて部屋をどんどん汚染していく。悪夢か。

 ほうきと掃除機を駆使して土を片付け、終わっていた洗濯物を干そうと洗濯機へ。何故か洗いあがった中身を取り出す前に水を投入してしまう。脱水やりなおし。

 昼飯はもう簡単に袋ラーメンでいいや・・・・・・と、お湯をわかして麺を茹でて具を準備する。火を止めて気がつく。スープはどこだ?
 ・・・・・・麺と一緒に袋ごと煮えていた。もうだめだ。

 読書は進んだ。

 『眠りをむさぼりすぎた男』(クレイグ・ライス)読了。
 週末のハウスパーティ。一晩明けた日曜の朝、マリリーは嫌われ者のジョージが寝室で喉を掻き切られているのを発見した。

 他人の秘密を握って楽しんでいたジョージ。招かれたゲスト達はそれぞれが明かされたくない秘密をジョージに握られていて、「ジョージが死んでいる」なんてことは言わずに黙ったまま入れ代わり立ち代わりジョージの部屋に入っては秘密の手紙や写真を探したりして。
 嫌われ者が死んでいるという秘密を、みんなが自分だけの胸にしまったつもりで続くハウスパーティ。

 感触としてはわりとイギリス風の設定ですね。
 皮肉的な殺人喜劇ですが、ライスらしさは、登場人物たちのあけすけな本音の独白にいっぱい出ています。

 死体を前に(いや、2階のベッドに)、高まるサスペンス、精神的に追いつめられた状況で、夫婦や恋人の関係がどう変化していくか、そして彼らはどんな答えを選びとるのか・・・・・・作中で正体不明とされる人物の、彼らを評した独白に共感しない人はいないでしょう。

 そんな状況であんな台詞が出せる、だからライス大好き。

 さて、これで世界探偵小説全集の第1期、10冊を読み終わりました。
 いちばん好きってのを選ぶとすれば、バークリーの『第二の銃声』。3冊選ぶなら、『ロープとリングの事件』にこの『眠りをむさぼりすぎた男』。
 あーでも『一角獣殺人事件』も捨てがたいな。クリスピン好きだから、その次に『愛は血を流して横たわる』。
 どれもこれも面白くて、読み応えがありました。10冊読むのに2年もかかってますが。

 第2期の15冊は、来年1年で読みきりたいものです。