読書

読書

MONKEYvol.4 ジャック・ロンドン新たに

こわい絵本特集に続いて『MONKEY』4号ジャック・ロンドン特集読みました。「野生の呼び声」一挙掲載。柴田元幸翻訳叢書のジャック・ロンドンは買い逃していたんだけど、去年ちくま文庫のアンソロジーで辻井栄滋訳「焚き火」(柴田訳では「火を熾す」)...
読書

MONKEY vol.3 こわい絵本

今年の読み始めは雑誌『MONKEY』こわい絵本特集号になりました。読み始め用の本は他に準備してたけど、読む暇がなかった上に実家に置いてきてしまった。絵本ってちっさい頃に読んだ記憶があまりなくて、今に至るまで興味持ったこともなかったけど、今回...
読書

MONKEY vol.2

『MONKEY vol.2』は特集「猿の一ダース」、編者の柴田元幸さんが今読みたい作家さんということで、簡単感想を。 ブライアン・エヴンソン「ザ・パニッシュ」。罪。2人の少年の秘密から結末まで何とも言えず不穏。いじめっ子といじめられっ子、人...
読書

MONKEY vol.1

初めて読んだ柴田元幸訳は、バリー・ユアグローだったと思う。その次に、図書館で見かけたエッセイを読んで、なんか気になる……と思ってた時に、柴田元幸責任編集の雑誌が創刊したんだった。文芸誌を読む習慣はなかったけど、なんでかこの雑誌だけは購読しよ...
読書

幻想小説神髄

『幻想小説神髄』読んだ。ちくま文庫の世界幻想文学大全の3冊め。かなり読み応えがあったので、1日に1編とか2編ずつ味わいつつ読めたと思う。以下はツイッターに書いた1言ずつ感想にちょっと書き足したものです。 ジャン・パウル「天堂より神の不在を告...
読書

小川洋子の偏愛短篇箱、など

今月に入って少し読書欲が戻ってきたのはいいのですが、久世光彦に始まって、黒鳥忌に中井英夫を読んで、小川洋子の偏愛短篇集を読んで、山尾悠子の『ラピスラズリ』を読んで、津原泰水の猿渡くんを読んで、だんだん戻って来られなくなってきた。夏にSFが読...
読書

久世光彦の乱歩

好きな作家って言われてすぐに名前を上げる作家さんじゃないんですけど、なにか特別な時に読みたくなる作家さんの一人に久世光彦がありまして、『一九三四年ー乱歩』を再読してました。3回めか4回めの再読。改めて、これを書くのはすごい野心ですよなあ。 ...
読書

小指の先の天使

神林長平は特別だ。そりゃもう、扉ページから。 壜をたたき割れ 世界を開くとき 幽霊は消え去る 予言のような意味深な宣言から始まる連作短編集。といっても、読んでいてこれらの短編が同軸の線上にあると気づいたのはだいぶ後だった。特定の人物の自我が...
読書

今日買った本と読んだ本

注文していた本が届いた。 『猿猴』 田中啓文 講談社文庫『お菓子の髑髏 ブラッドベリ初期ミステリ短篇集』 レイ・ブラッドベリ ちくま文庫『ブラス・クーバスの死後の回想』 マシャード・ジ・アシス 光文社古典新訳文庫 ついったーで見かけて面白そ...
読書

バレエ・メカニック

津原さんの小説の感想を書くのは難しい。ヘタなことを書いて、未読の人に陳腐な印象を植え付けてしまったら、それはもう罪悪だ。 7歳から脳死寸前の植物状態だった少女の失われた大脳を「東京」という都市が補完する、まるでシュールレアリスムの絵画に迷い...