2016年に見た映画メモ

映画

2016年に見た映画は4本でした。
あまり見てなかった。

『リザとキツネと恋する死者たち』
いけてないリザが恋に憧れてかわいく変身していく、ブダペストが舞台のキュートな映画…ただしファンタジックな要素として九尾の狐伝説とか謎の演歌歌手幽霊トミー谷とかが出てきて、微妙といえば微妙なニッポンイメージに、けっこう楽しかったけどたまにどういうノリで見てればいいのか自分を見失う。

『写真家ソール・ライター』
ドキュメンタリ。字幕が柴田元幸というので興味を持ったんだけど、次第に柴田訳の小説の登場人物みたいに思えてくる。
「自分が死んだらこれが代表作として新聞に載る」って笑ってるとことか、その写真の特徴を「何も写っていないようでどこかに謎がある」とか。猫もふりたい。
その写真は構図が大胆。canopyとか好き。あと飾りガラス越しの女性、ガラスの模様に色がのったように見えて

『Mr.Holmes』
ホームズものということで見てきた。
引退して年老いたホームズ役のイアン・マッケランがイギリスの美しい田舎で少年と散歩したり養蜂したり海でぱちゃぱちゃしたりするところが堪能できる。
探偵パートのイアン・マッケランのきりっとした佇まいもまた最高なんだよな〜。
でも、ホームズものとしてはちょっと評価分かれるだろうなとも思う。
うーん、そういうホームズを描いた映画と頭では理解できるけど、そういう発言をしないホームズがそもそも好きなので…みたいな…いやでもイアン・マッケランと少年は最高。

『グレートミュージアム』
年末に見たウィーン美術史美術館、ハプスブルグ家の歴代皇帝の収集した美術品の美術館のドキュメンタリ。
ナレーションなし、BGMなしで、このシーンはどういう意図でだろう?って迷うとこもちょこちょこある。
どこの国の美術館も予算でごたつくのは同じだなーとか、オークションで競り負けても20年も経てば(恐らくコレクターが寿命で死んで)在庫一掃で放出さみたいな学芸員ジョークとか。
収蔵品は特に工芸品が凄そう、めちゃ臨場感のあるフェンシングする蛙像とか。大英博物館からのお客さんのからくり船への食いつきの良さとか。

2016年はDVDをレンタルしなかったなそういえば。