ミヒャエル・ゾーヴァ展

 昨晩、関西ウォーカーを読んでいた相方が、「こういう絵好きでしょ。」と指差した記事。
 京都伊勢丹の美術館でミヒャエル・ゾーヴァ展開催の記事でした。
 学生時代にヴィレッジ・ヴァンガードでエスター王子と出会って以来のファンです。
 ところがよく読んでみると、8日にサイン会開催とか。
 「俺も見たい・・・・・・」とかつぶやいている相方は無視することにして、1人で行ってきました。

 9時45分頃に京都駅の大階段にたどり着くと、遠目にも色鮮やかな集団が。いや~な予感でのぼっていくと、「最後尾」の立て札。
 かなりぎりぎりでサイン会の整理券配布の行列に滑り込むことができました。200人中186人目。
 サイン会は3時からだったので、とりあえず三省堂横のサ店でランチを食べ、伊勢丹の中をうろついて時間をつぶし、0時からミヒャエル・ゾーヴァ展。

 ゾーヴァの絵の魅力は・・・・・・うーん、絵を評価する言葉をあまり知らないので的外れかもしれませんが、ゾーヴァの絵を見ると、描かれているものの手触りがじかに伝わってくるんですよね。
 シーツのちょっとざらっとした感じ、石畳のひんやりした感じ、毛糸のやわらかいあたたかい感じなどなど。動物は毛並みがよくってさわったらすべーすべーしてそうでほのかに体温を感じそう。
 で、素材の質感が写実的なのに対して人間はわりとグロテスクにデフォルメされていたり、動物は、こう、しれーっとした顔で擬人化されていたりして、そのギャップが面白い。見ていて思わずにやりとしてしまう。

 絵本の挿画や既に発売されている作品集に収録されているもの(間近で見る「箱舟」は圧巻)の他、日本では未発売の本の作品もけっこう展示されていて、楽しみました。
 絵の他には、ドイツの本やスケッチ、ゾーヴァが作った小物、映画『アメリ』に使われた絵や小物などがありました。
 『ちいさなちいさな王様』の王様のラフスケッチを見ると、色んなタイプの王様がいて、なかにはスマートな王様もいたりして・・・・・・うーん。

 鑑賞の後はお買い物。自分用と友人におみやげに絵ハガキを数枚。それから、昨日相方が「この絵いい!」と言っていた絵のポスターも購入。そのうち、良い額も買って飾りましょう。
 サイン会まではまだ時間があったので、伊勢丹6階のマールブランシュというお店でお茶。絞り出しモンブランを注文したんですが、洋酒がちょっと効きすぎていて、濃厚なクリームが苦手な私にはちょっと重かったです。

 3時ちょっと前に美術館入り口へ移動。おとなしく自分の番が来るまで待って、ようやくミヒャエル・ゾーヴァご本人にご対面。
 前までの人にはゾーヴァご本人が「コンニチハー」と言っていたので、思い切って「ぐーてんたーく」挨拶してみました。
 そしたら、「ぐーてんぼっしゅ! イシシシシ(笑い声)」って・・・・・・ぼっしゅてナニ? wasとかを聞き間違えたんだろうか。
 大学1年の時に確かにドイツ語を選択したけれど、何の記憶も残っていない&ヒアリングに自信なしなので、ひぃどうしようとプチパニック。
 けれどさらさらとサインしてくれて、握手。
 懲りずに「ダンケ!」言ってみたら、「Ja! ドーイタシマシテ! シシシシシ」なんやテンション高いおっちゃんでした。
 おっちゃんの手元にメモがあって、よく見てみたら、「DO-ITASHIMASHITE」って書いてありました。

 相方のキゲンを取るため、伊勢丹の中でやっていた北海道展で海の幸弁当を買って帰宅。
 『『ギロチン城』殺人事件』読了。