「白鳳」と「仏教東漸」

美術館・博物館

8/2に奈良国立博物館の「白鳳」展を見てきました。
白鳳っていうと飛鳥と奈良の間というふんわりした印象。
まずは古代寺院の瓦、それから白鳳仏…仏像、金銅仏や塼仏、押出仏など。

古代の瓦っていうと、何年か前に1人で山辺の道を歩いてた時、大神神社の近くで話しかけられた瓦好きのお姉さんを思い出す。
今まで博物館で瓦を見ても、瓦だな…くらいしか思わなかったけど、瓦当文様の中でも大津のサソリ文とか、八島廃寺の蓮華文鬼瓦…蓮華の花の文様の周りに4つの人面があるものとか、初めて見た。
〜寺式の瓦とか、今までになくわかりやすくて理解が進んだかも。

仏像はほんと豪華で、あと配置か照明の具合か分からないけど素晴らしくて、博物館で仏像見るならやっぱ奈良が日本一だなとしみじみ思った。
薬師寺の東院堂の聖観世音菩薩がいらしてて、うわあすごいなと思ってたら、修理中の東塔の水煙があって、特別拝観の時に行けなかったからぐるぐる回って拝見してありがてえありがてえと思ってたら、金堂の月光菩薩が!!

これほんとびっくりしました。まさか、と思った。もちろん薬師寺の金堂で何度か拝んだことありますが、光背がないせいか全然見え方が違う。腰もだけど、背中のライン!
この月光菩薩がただ1人でおられる一室で、この特別展を理解したと思った。

あと法隆寺はなんかあの飛天とか法隆寺顔が癖になってくるなあ。
夢違観音様に間近でお参り。それから伝橘夫人念持仏の阿弥陀三尊が!三尊もだけど、光背というか後ろの屏風?と台座の蓮池と厨子と別々に展示されていて、この細工が素晴らしかった。

他にも深大寺の釈迦如来倚像とか鰐淵寺の観音菩薩立像とか…豪華だったー。
あと鶴林寺は一回行ってみないとなあ…加古川らへんは色々見たいものがある。

図録を買ってきたので読んで、もう1回見に行きたい。

それから昨日7日、陶器まつりで五条に行ったので、ついでに京都国立博物館に行ってきました。
特別展観「仏教東漸」。
請来目録とか、灌頂歴名とか、日本の仏教の始まりを目の当たりにした感じ。
親鸞の筆は初めて見たけど、一字ずつ力と勢いがある。法然上人絵伝はびっくりするくらい能筆だった。
知恩院の来迎図、早来迎。角度のついた構図、山に桜、金色の仏身。

平常展では宝誌和尚立像はやっぱ異様だな〜というのと、ヒッチハイカーみたいな武人俑があったのと、唐の三彩明器の中でも駱駝とか人面?鬼面?に獣身の鎮墓獣とか面白かった。
ツレを待たせてたので2階はざっとだったけど、海北友松と応挙の雲龍図、それから山楽の龍虎図良かった。

そんなこんなで今年は夏休み始まりました。