最近見た映画

映画

今年に入って見た映画もメモ。
地味にテアトルの株主なので、優待券を使ってぼちぼち見に出かけています。

今日はシネ・リーブル梅田でエドガー・ライト監督の『ワールズ・エンド』を見てきました。
ウルジャンの映画のコーナーで紹介されてて見てみようと思っていたもの。
ヤンチャしてた高校生が40代に入って故郷の町でやり残したこと(パブ12軒ハシゴ)をやろうと集まって、飲みながらよくわからんけど世界を救うらしいっていうよく分からない。
気がついたらSFになってるんですが、おっさんらがかつての友情を取り戻していったり、といってもただイイ話だなーってわけでもなくてそれぞれ仲の良かったグループでもヒエラルキーがあって微妙な温度差があったり、かなり皮肉も効いていて、荒唐無稽な設定の中で妙にリアルな人間関係。
私は男の友情みたいなのに弱いんで普通に楽しんだけど、男性が見たら学生時代の立ち位置によって主人公への好感度がけっこう変わりそうな気がする。5人の仲間の誰の立場かで。
見所はもちろん、堅物弁護士になってたアンディがかつての暴れん坊へと覚醒していく演技っすね。あとイギリスっぽさ全開のユーモアとか、そういやパンクが生まれた国やわ、という納得感とか。SHERLOCKのジョンが5銃士の1人として出てます。

あと今年見に行った映画を簡単に…

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『鑑定士と顔のない依頼人』。
廃墟手前の屋敷、謎めいた依頼人、鑑定士の主人公が取り扱う美しい物。匠の技か、って感じのどこを切っても美しい画作り。
ミステリ脳全開で見たから伏線は大体拾ったと思うけど、車から発見したアレはなんに使ったのかなー。
最後のシーンの解釈は見る人に任されてるので、けっこう真逆の感想を見かけましたが、私はハッピーエンド派。

ヤセミン・サムデレリ監督の『おじいちゃんの里帰り』。
ドイツに出稼ぎ労働者として行ったトルコ人の一家が里帰りする話。
主人公のおじいちゃんが里帰りを言い出して、大家族がごたごたする現在と、過去のおじいちゃんが若い頃の出稼ぎ時代の描写が交互に語られる。
ユーモアの中に異文化の出会いや移民二世、三世のアイデンティティなど深くてキレのある台詞が入ってきて、これって脚本がすごくうまいんだろうなー。
いい映画だった。うん、なんかきれいすぎるかなって感じもするけど、家族のマイナス面を強調して描かなきゃリアリティがないっていうもんでもないだろう。なんだかんだあったけどユーモアを失わず、いい家族だって言える方がずっといい。それにトルコの田舎の風景がすごくいい。DVD出たら買おう。

ペドロ・アルモドバル監督の3人のオネエ…じゃなくて『アイム・ソー・エキサイテッド!』。
着陸できない飛行機に閉じ込められたワンシチュエーションコメディ。
ここにいる全員の運命が変わる!性的な意味でな! やー久しぶりにB級らしい映画だったなー下ネタ多めでちょっと家族のいい話があって、オネエに癒される系。

それからレンタルで『八つ墓村』を…映画のトヨエツ版、松竹の渥美版、78年のドラマ古谷版と見たり、龍平さんが見たくなって「まほろ駅前多田便利軒」を見たり、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」、「8人の女たち」、「ジャガーノート」はすごく良かった。