今年の前半はいろいろあり、ていうかほんといろんなことがありすぎて大半は忘却してしまったが……GWに旅行でもしようかと思っていたのがぜんぜん手配できないでいたので、代わりに6月初っ端に金沢に行ってきた。
6年ぶり、4回めの金沢。前回行ったときの日記が書いてあるかなとブログのログを見たら「今度書きます」と言いつつ書いてなかったので、今回はちゃんと書いておこうと思う。
今回は金沢市内を観光して加賀の温泉に泊まりたかったので、切符はJRの金沢・加賀・能登ぐるりんパスを購入した。大阪からの特急往復券と周遊区間、観光施設の入場券がセットになっている。1人旅だと買えないのが難だが、2人以上同一行程で旅行するならかなりお得だと思う。
サンダーバードで昼頃に金沢駅に着き、荷物をコインロッカーに預けて近江町市場にぶらぶら歩いていく。ちょうど金沢百万石まつりの当日で駅前にはイベントの準備をする人たちが大勢集まっていた。
初日の昼は回転寿司に入ろうと決めていて、人気のありそうなお店に少し並んで入った。
まずはあら汁〜と適当に何皿か。
あら汁に可食部分が多い部位が入ってるとめっちゃ得した気分になってつつく方なんだけど、相方に「あら汁の魚って食べるの?」と聞かれてしまった。
食べる。
おいしかった。
しかし普段は100円のまわる寿司しか行かないから、皿の色と枚数をつい計算してしまうので、余計な雑念が入ってきてしまうな。
皿の色を気にせずに食べたいものを食べたいだけ……という域にはいけない。
食べ終わったあと、市場をすこしぶらぶらする。
どのお店もけっこうにぎわっていて、コロッケやら串物やらフルーツやらおいしそうで目移りしたが、けっこう満腹で買い食いには至らず、お土産も後で買うことにしてバスで移動した。
目的地に行く前にぶらぶらと鈴木大拙館へ行き(道に迷ってうろうろしていたらたどり着いたというのが正しい)谷口吉生設計の外観だけ見る。
水上の小屋のような建物は思索空間棟というらしい。
禅に関する人物や美術には興味があるけれど禅そのものはあまり分からない。
しばらく金沢に滞在する機会があったらこういうところでぼーっとするのもいいかもしれない。
そして、今回の旅行の本命の目的地、石川県立歴史博物館に歩いて行く。
2020年に金沢に移転してくる東京国立近代美術館の工芸館が近くにできるようで、工事のフェンスで囲われていた。
「いしかわの神々」展。
思いがけず埴輪の出迎え。小松市のエジリ古墳の襷がけ袈裟衣の女子。
展示は古代の神まつりとして、古墳出土品からはじまる。
特に能登の久麻加夫都阿良加志比古神社の神像、随身像がすごかった。能登気になるな~~。
それから泰澄寺の僧形神、白山比咩神社の白山縁起、十一面女神像など泰澄めぐりをしたときに見たものもいくつか再会。やはり白山は重要。
通りがかったらちょうど水が出るタイミングだったようでつい眺めてしまった。
神像をすっかり満喫し、ついでに隣にある加賀本多博物館もざっと見てから県立美術館へ移動する。
ルミュゼドゥアッシュというケーキのお店がカフェとして入っていてそこで休憩することにした。
セラヴィ。中はピスタチオとベリー。バウムクーヘンがちょこっとおまけでついてきた。
窓の外の緑を眺めながらけっこう本格的なケーキで堪能した。
それから常設展を見て、相方がなにか好みにヒットしたらしい仁清の国宝色絵雉香炉の雉Tシャツをショップで2枚買ってしまった。
土産の中でもTシャツは消耗品なので罪悪感もなくホイホイ買ってしまう。
百万石祭りで市内は交通規制が行われると聞いていて、駅に戻るバスがあるか心配していたが、バス停でおじさんに案内してもらって無事に乗車し金沢駅に戻り、荷物を回収してビジネスホテルにチェックインした。
夕食はあぶり肉がらんというお店に予約していた。
昼は魚なら夜は肉だろうという安易な選択。
肉魔人コースを注文する。あぶり肉という店の名前のとおり、肉を最高の状態にあぶって出してくれる。
こんなベーコンがのっていたら嬉しいなというそのもののサラダ。
やわらかさが絶品のローストビーフ。
手を変え品を変え肉が現れてくる。
なかなか量があり、ぎりぎりおいしく肉のフルコースを食べきったと安心していたら、
最後に超豪華サーロインが出てきてしまった。
うまい肉であることは間違いない。口に入れると舌が喜ぶのがわかる。でも胃の方が先に限界を迎えていた。
我々くらいの年齢だともう1個下のコースでよかったかもね……もっとコンディションを腹ペコ状態に整えていくべきだった。
しかしこの後出てきた〆のクッパはおいしくいただいた。
腹ごなしを兼ねてゆっくり歩いてホテルに戻るともうお祭りの人はおらず、金沢駅がライトアップされていた。
1日目終了。