金沢旅行2日目。
前夜にコンビニで買っておいたパンで朝食を軽く済ませてゆっくりめにホテルをチェックアウト。
また駅に荷物を預けてバスに乗り、ひがし茶屋街に移動する。
風情のある町並みを土産物屋をひやかしつつ歩く。建物もそうだが、玄関先に飾られた花なんかも風情があり目を楽しませてくれる。
和風建築だけでなく、
アールデコみたいな、こういう意匠についつい食いついてしまう。
ぐるりんパスで懐華樓に入ることができたが、前に来た時に入ったからまあいいかとなった。
泉鏡花記念館には入った。
「みんみい 泉鏡花が愛した少女」という企画展をしていて、初公開となる未完の長編「龍胆と撫子」の自筆原稿が紹介されていた。
泉鏡花宅の近所に住んでいて幼くして亡くなり、小説の登場人物のモデルとなったという少女。
一家の知人が、そういえばと彼らの消息を聞いたときに、1人を残してみんな亡くなりましたよと答えが返ってきたというのがだいぶ怪談めいていた。
中川学のイラストがロビーなどあちこちにあり、このグッズがあれば欲しいのに…!と思う。
近江町市場までぶらぶら歩いていって実家にお土産の魚を送る手配をしてから香林坊大和に行き、不室屋カフェでランチを食べた。
公園の緑が目に気持ちいい席。
福岡で生麩を食べたら大変おいしかったので、金沢に行ったら必ず行こうと思っていたお店。
奮発してふやき御汁弁当にした。いやほんとおいしい。特にカツのようにお麩を揚げたのが絶品だった。
あと佃煮が生姜がきいててかなり好きな味付けだった。
相方は最初はお麩?と気乗りしない感じであんかけ丼を頼んでいたが、食べたらかなり気に入ったようだった。
大和前からバスで移動し、21世紀美術館にも寄る。
大岩オスカール展をやってたので見ても良かったけれど、なんかここは人が多すぎてじっくり見ようという気持ちが起こらず敬遠してしまう。お土産に木製の豆皿を2枚購入。
ジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」で座って、直島の地中美術館のナイトプログラムで夜空を眺めたのを思い出していた。
なんとなく今回の旅は過去を追体験する旅という感じが強かった。
6年前と、10何年か前と、20年前に訪れた金沢で、あのとき歩いた道を探すような旅。
そういえば6年前に来たときと比べてあまりあちこち積極的に見ようという貪欲な気持ちが起こらず、これが加齢による衰えだろうかとか思ったが、前回来たときは4月の終わりで気温が13度。今回は梅雨入り前の最高24度だったので、気温と湿度の差かもしれない。
それから中村記念美術館で「BLUES」展を見て駅に戻り、特急で加賀温泉駅に移動。
旅館の迎えの車に乗せてもらって法師という旅館に泊まった。
出していただいたお茶がちょうどこういう焼き物あるよなあという色に撮れた。