最近読んだ漫画

漫画

昨年はあれこれあって買ってる漫画雑誌もろくに読めない時期もけっこうありました。12月に積み雑誌をまとめ読みしたり、なにか新規開拓だけはしたい気持ちがあってジャケ買いしてたものを1月になって読んだり。

最近面白かったのは、『ブルーピリオド』
漫画屋でお試し版を読んだら絵が好みだったので、買ってみて3巻まで読みました。
要領よくて地頭がよくてコミュ強で今風の男子高校生が藝大受験を目指す話。達観してる男の子が大切なものを見つけて、それからだんだん感情を発見していく感じ。教師のしょうもない嫌味はにこにこ受け流せるけど、自分が天才だと認めてる子に対しては怒りをあらわにして食って掛かるようになるとことかの描写がよかった。
結局、男の子が傍にいる天才に対して抱く嫉妬が好物なんですわ。
あと、絵を見て心を動かされるという描写に説得力があるのがいい。

それから『パンダ探偵社』
茶屋町の丸ジュンに行ったらめちゃくちゃ推されてて気になった漫画。帯で室井大資が推してたのを見て買いました。人が変身病で身も心も動物(や植物)に変わってしまう世界での探偵もの。人が変身してしまうことで失われるものがあったり、それとは別に得られる関係性があったり。動物相手の探偵のような人相手の探偵のような、なかなかおもしろい立ち位置。

2018年の漫画関連で最も嬉しかったニュースは、作者が病気で休載していた『ワールドトリガー』の再開でした。
玉狛の4人が並んでいるあの絵を見たときほんと嬉しかったです。
ジャンプで復活して、それからジャンプSQに移動したので、これを機会にSQ買い始めました。

積んでたウルトラジャンプをまとめ読みしたら、道満晴明の『メランコリア』が完結してました。
世界の終わりが近づいている中での、メランコリックだけどどこか達観してるというかあまり深刻ではない人々のオムニバス。元々終末テーマは好きだけれど、少しずつどこかで人が繋がっているのがとても良かったです。下巻が出たら読み返そう。

あと読みきりにけっこう好みの漫画があった。10月号のハタ屋「狐の手引き」12月号のkinomi「Silver Beach」1月号の小賀ちさと「只野工業高校の日常」が好き。新作が出たらなるべく読みたいと思う。

あとは、最近完結した2冊。

『海街diary』は9巻で完結。とても好きな漫画だが、最後の番外編には冷水を浴びせられたようなものがあった。主人公が鎌倉に行った時に、おいていかれた子どもが存在したことも、この物語の別の側面だったとは理解できる。主人公には主人公の選択があり、彼には彼の出会いがあったのだろうと。
ただのめでたしめでたしでは終わってくんなかったな~というのが率直な気持ち。

『プリンセスメゾン』は6巻で完結。寂しい気持ちもあるけれど、一方で清々しい。
こんなふうにお仕事する人に出会えて関わることができるなら、それは一生の宝になるだろうなという、そんな登場人物であふれていて、この世界に住む人々に羨望を覚える。