2017年に読んだ漫画

漫画

2017年に読んだ漫画はメモした限りでは131冊でした。
その中で印象に残ったもののことをいくつか。

『映像研には手を出すな!』
増改築を繰り返して迷宮みたいになってる高校で、有象無象の部活動が跋扈するとか、設定だけでどストライクなんです。迷宮みたいな校舎からシームレスに想像の世界へ行って来いする世界観。
それからメインのアニメ作りをする女子高生3人の、世界観担当、動き担当、マネジメント担当の個性がまたとてつもなく際立ってて好き。
学生時代に文化系というか何かを創造することに熱中した人には、かなりささるんじゃないかなー。
2017年のマイベストは間違いなくこれ。

余談ですが雑誌『ダ・ヴィンチ』を読んだら、漫画『響』の作者がこれ(と『BLUE GIANT』など)に言及してて、一言一句同意だったので『響』読みたくなった。

『舟を編む』
落語心中が完結したあと、この人の漫画もっと読みたいなあと思ってたら雑誌に載ったので、先に小説を読んだりしたんですが、原作の小説もこの漫画もとてもとてもいいものでした。
辞書づくりに打ち込む人、その周辺の人たちの群像劇。もうちょっと話数あってもいいかなーという気もしたんですが、最高のコミカライズ。

それから『彼方のアストラ』。
この作者のスケットダンスがけっこう好きだったので、読んでみたら、高校生のヴォイジャーだった。
スケットダンスは長い連載で、ギャグ回とシリアスの振れ幅が大きすぎた感があるけど、ほどよい感じになってるというか。

2017年に完結巻が出た漫画としては、『それでも町は廻っている』とか。
1巻か2巻が出たくらいから読んでたと思うので、10年近い付き合いになるのか。なんだかこの漫画が終わると思ってなかったので、アワーズで「次号最終回」って見て、えっ?となった。
あっそういえば廻覧板ちゃんと買ったのに積んでた読まなきゃ。

『恋は光』
私はあまり恋愛関係が主軸の漫画を読んでるとはいえないけど、これまで読んだ中で、こんなにも登場人物が揃いも揃って浮つかない恋愛漫画は他にないといえる。
男1人に女の子3人というハーレム状態でありつつ、タイプの違う女の子たちがそれぞれ「恋」に向き合っていくのがみんな内省的で、女の子同士で会話を重ねていくのが湿ってなくていい。
なんかほんと…淡々としてるけど、他にない輝きがあるんだよーきらきらしてるんだよー。
ネタバレになるから書けないけれど、ある場面にはうっかり泣かされた。

2018年も漫画はぼちぼち読んでいきます。