博物館はじめは京都で

マールカフェのホットサンド 美術館・博物館

今年の博物館始めは京都国立博物館でした。
展示を見ながらつけてるメモ帳も新調。

特集は新春いぬづくし。
丹波清園寺縁起という三上山(大江山)の鬼退治の絵巻があって、麻呂子親王が犬と馬と一緒に鬼退治するっていう。犬のおでこに鏡がついている。
地元にしっぺい太郎という犬と一緒に大猿を退治する民話があるので、なんとなく親近感…。なんか犬ってそういう、魔みたいなものを見抜く属性があるのかねー。

ところで、絵巻物を見ていたら、海外の方が皆さん絵巻を左から右に見て行くので、ああやっぱり横文字の方は自然とそういう見方になるのかなあと思った。
京博の常設展示室は1室ごとに完結してるから、順路がかっちり決まってないんよね。
絵だけ見るにしても時系列が逆になって混乱しちゃうんじゃないかと気になってしまうけど、部分展示だし別にいいのか。

中世絵画室は、明兆の特集。南北朝~室町時代初期の東福寺の画僧。
白衣観音がとても良かった。色のない木、岩、水の流れ。水墨画を背景に、岩に肘をついた白衣観音の白。

近世絵画室は「仙人大集合」で、群仙図祭り。
雲谷等顔の石が羊になって走り出すやつが好き。マジカル!
鈴木松年の筆づかいもすごい。仙人画って水墨画とかで見る、軽やかでちょっと枯れてるような、体重がないようなイメージが強かったけど、これは勢いがあって、どっちかというと英雄を描いた画みたい。生命が溢れまくっている。

1階の仏像室は、ずっと御本尊然として中心にいた金剛寺の仏像がお寺にお戻りになって、安祥寺の五智如来像が並んでいた。
何年か前に金剛寺に行った時は修理中で中に入らなかったので、春の落慶法要のあとで、また河内長野のへんのお寺めぐりしよう。

狛犬特集で、湛慶のころころっとした狛犬を見た。
湛慶の仏像はいかめしい顔つきで、端正な印象を受けるんだけど、狛犬はかわいくて、なんか目が開いてない子犬みたいな狛犬もいて、可愛いの極み。

それから漆工室の超絶技巧を目の保養~と思いつつ眺めて、閉館時間のアナウンスを聞いて出ました。

帰りに四条まで歩く途中にあるマールカフェに寄って軽く食べる。
カフェ飯はちょっと贅沢だけど、なんか美術館や博物館に行くのは自分の中でハレの日なので、あまり日常っぽくない、カフェとかに寄りたがる傾向があるなー。

そういえば、この日は去年の1月に取得した博物館パスポートの使い納めでもありました。

京都国立博物館パスポート

ここ数年愛用していましたが、制度が変わり廃止になってしまうので最後のパスポートとなりました。

これからは株主優待で国立博物館の新しいプレミアムカードがもらえるとこの株を買おうかー?というのも検討していたけど、リスクとはかりにかけて、今んとこ保留。
とりあえず今年は、普通にチケットを前売りとかで買って行こうと思います。