2日目は、お昼から京王線の謎解きで1日乗車券を使うことが決まっていたので、沿線でどこか見どころはないかなーと検討して、朝から深大寺に出かけました。
深大寺の銅造釈迦如来像が今年国宝指定を受けたのもあって、久しぶりにお会いしに行こうと思ったのと、旅行前になんとなく読んでいた泡坂妻夫の宝引きの辰シリーズにも深大寺に行く場面が出てきたというのもある。
バスを降りて歩いて行くと、石造のお不動さんがいていかにも滝行してそうな場所を2ヶ所ほど見かけた。
どこに行っても水音が聞こえてくるようで、開創は天平5年、深沙大王を祀ったのが始まりだそうだけど、いかにも水にまつわる神様を祀ってそうな場所でした。
うっかり東門から見える庫裏の風情に惹かれて入って行ってしまった。
山門はもう少し先だった。
山門は茅葺で内側から見たらいい具合に緑だった。
本堂にお参りした後、元三大師堂にお参り。
深大寺は平安時代に天台宗になり元三大師像をお迎えしたそうで、こちらで降魔札をいただきました。
河鍋暁斎の天井画があるって書いてあったけど、どこか分からなかった。
御神籤の起源である元三大師のお寺に行ったなら、引くしかないだろうと引いてみたらば、結果は末小吉。
「此のみくじは甚だむつかしきかたちなり」
だそうで、よくある争事とか転居とか恋愛縁談なんかは、「人によりて吉凶たがひあり」
……なんか私はそういうの縁があるなー。前も伏見稲荷で吉凶未だ分からずみたいなん引いたし。
それから釈迦堂へ。ガラス越しに特別拝観。
深大寺の釈迦如来倚像と、鶴林寺のあいたた観音さんと香薬師の模像が傍に。2015年の奈良の白鳳展以来。
特徴的な眉から鼻にかけてのライン。それから波打つ衣のひだのラインで表したお腹のまるみ。
様式的っていうか、写真なんかで見るとデザイン的な線が際立って見える…なんて言ったらいいんだろうなあ…だけど、実際に対面してみるとこれが不思議と自然。
なんか埴輪とかの仮面のような定型化した顔から表現が進んで、口元とか表情がある、というか。
それから深大寺といえば蕎麦が名物と聞いていたので、事前におすすめしてもらった松葉茶屋へ行き、開店直後くらいに入った。
客席がいっぱいあって、お祭りとか人が集まるときはさぞにぎやかなんだろうな~と思いつつ、早い時間だったので店内ひとりじめ。
オススメを聞いたら、新そばの季節だと十割せいろを勧められて、お江戸で新物ってったらそら食べなあかんけど、でも私は麺類は出汁につかったあったかいのが好きなんだよな~~~と悩みに悩んで、両方食べることにした。
ほら、讃岐うどん巡りとか行ったら、駆けつけ2杯とか当たり前だし。 こっちはそう気軽に枚数重ねられるお値段ではなかったけど。
風邪を引きかけで万全の体調ではなかったので、残念ながら蕎麦の香りまでは味わえなかった。けれど見た目のなめらかな美しさ、氷でしめた蕎麦の冷たい舌触り、つるっつるの喉越しは存分に味わった。
蕎麦湯で割っていただくつゆも美味しかったー。
で、天ぷらと最後まで迷いつつ2杯目を注文。
運ばれてきた時の香りで、あっもうこんなの美味しいに決まってるよっていう。
鴨が葱背負ってくるとはこういうことかー。
肉とネギの旨みが蕎麦にいっぱいいっぱいに染み込んで、至福でした。
やっぱ食べてよかった。
食べた後はまたお寺に戻って、深沙堂にお参りしたり境内の石塔を見たりして、最後に御朱印をいただきました。
右上に角大師が。
午前はこんな感じで過ごして、バスと電車を乗り継いで新宿へ。
上京すると大体真ん中の日は人に会う日になる。
12時半に新宿駅で集合し、計6人で京王線の金田一少年の事件簿の謎解きに挑戦しました。
京王線と都営地下鉄の1日乗車券を使って、電車に乗って駅に着いては次の駅へのヒントを見つけて、クイズを考えての繰り返し。
これってどこの駅に行ったっていうのもネタバレになるのか。
ひとつひとつの謎は駅探しとヒントの場所探しの二段構えで、あと金田一少年にちなんだ謎解きらしくミステリ的な伏線とかもあって、簡単かなーと思ってたらヒントを見ざるを得ない問題もあって、満足度は高かったです。
駅ではうーんと悩んで、電車の移動中におしゃべりしたりして、グループでやるのも楽しかったです。
最後の駅に向かう途中、次の約束が迫っているのに気がついてひとり離脱。みんなは居酒屋で最後の謎解きにいそしんだと聞いた。
18時半にまた新宿駅で待ち合わせ。
夜は大学のサークル(みたいなもの)仲間、同期と1つ上の先輩方との飲み会でした。
愛知の山奥で一緒に学生時代を過ごした彼らが今はほとんど東京にいて、魔界都市新宿で集まって飲むというのもなんだか不思議な感じがする。
あとみんな東京とかその近郊に住んでるのに、なぜか大阪人の私が幹事をして店を決めているのもおかしい。
今回は8人集まりました。
お店は新宿のアニメイトの近くの路地という焼き鳥屋さん。
一品一品が美味しくて、また幹事する時に使いたいなと思えるお店でした。よかった。
喋りに夢中すぎて写真とか撮ってなかったけど、締めのご飯がひつまぶしで思わずテンション上がった。
一次会が終わり、二次会は5人でまったりおしゃべりして、ぎゅうぎゅうの電車に乗ってホテルに23時半帰着。