「新発見の高麗青磁」展と中之島公会堂

中之島の夕景 美術館・博物館

11/14、15は関西文化の日で、毎年なんとなく万博公園に行ってるんですが、今年は中之島に行ってきました。
1回入ってみたかったGARBでランチ。

休日贅沢ランチ。

それから東洋陶磁美術館に行き、「新発見の高麗青磁」展を見ました。

11世紀後半から13世紀前半くらいの沈没した貿易船の荷を引き上げる水中考古学の成果で、同時に船員が使っていた箸などや将棋の駒なんかがあって、なんかそういう直接暮らしを想像させるものはそれだけで弱い。
どこかの時点で沈没したのがはっきりしてるからかなあ。
火山の噴火で埋まった街から生活の痕跡が発掘されたのとなんとなく似たような感情が湧く。
漁師がタコ漁しててタコの吸盤に青磁がはっついて発見したとか面白い。

そのへんの博物館でも発掘された青磁を見たことはあったけれど、貿易船ってことで量が多いことと、場所がよかったのか保存状態がすごく良いので、高麗青磁の装飾の技術の変化がよく分かった。
最初はせいぜい陰刻だったのが、鉄で絵が描かれ、印花という技法があって、象嵌と、技術の変化を見ていくと、考古的興味で見ていたのがどこかの時点で自分の見る目が美術品を見る視点に切り替わってたのが興味深かった。
中でも印花で牡丹が白く浮きだしたように見える皿とか素晴らしくいいなあと思うのがあった。

あと、中国青銅器を真似して作った饕餮紋とかある磁器があるのも面白かった。

常設展に中国青磁もあって、青磁の色を表現する言葉がいろいろあるというのを知った。
秘色、天青、粉青、中でも雨過天青という名前に惹かれた。
高麗青磁のいい色は翡青と言われるそうで、破片だけど釉が溜まった濃い箇所が天然石のようにきらめいているのがあってあーこういうのかなーと。

それから中国の嗅ぎたばこ入れ、鼻煙壺のコレクションとか、すごく見応えのある美術館でした。
また興味のある特別展をやってる時があったら行ってみよう。

それから、中之島公会堂の中でイベントをやっていて、自由に入れそうだったので入ってきました。
前に1度だけ落語を聞きに行ったことあるけど、地下の部屋だったので上の方は初めて。
エレベーターがあったけどあえて階段でのぼる。

3階の特別室でお香のイベントをやってて入りました。天井は日本神話っぽい絵。

なんていっても大きな鳳凰のステンドグラスが目を引きます。

それから中集会室。

これが中集会室…?って広さと豪華さだった。
天井の照明が吊り下がってるところが明かり取りの窓でステンドグラスになっていた。

どこにあったか忘れたけどこれは建築当初からあるものだそうです。四神らしい。白虎かな?

ガイドツアーかイベント時じゃないと入れないと思っていたからおそるおそるであまり本気でじっくり見られなかったので、またなんかの機会があったら行きたい。

それにしても、夫婦で秋の中之島を散策してちょっと豪華なランチ食べて美術館見て…ってまるでリア充みたいだなーと思って少し落ち着かなかった。