「人のかたちの埴輪はなぜ創られたのか」展と室生寺

美術館・博物館

橿原考古学研究所附属博物館の「人のかたちの埴輪はなぜ創られたのか」展を見てきました。
このテーマは師匠の興味範囲どストライクなので一緒に見に行けたらよかったな~と思いつつ。

人のかたちの埴輪の登場を370年頃の茅原大墓古墳の盾持埴輪あたりからとして、その前の盾埴輪や、その後現れる巫女や武人などの埴輪など。
350年の器財埴輪の登場から370年頃の盾持埴輪、だいたい20年きざみくらいで変化があって、馬や犬が登場して、巫女や武人や力士や楽士など多様な人物が現れて…という埴輪の変化が見られました。
あちこちで埴輪は見てたと思ったけど、冑付きの盾埴輪っていうのは初めて見た。
最初は写実的だった陰刻が形骸化してくとか、でも立体としては作り方が確立されてよりそれっぽく変化してくのがよく分かりました。

古墳の上で食物を供える儀礼をしてたのが、土製品に置き換わっているということで、加古川市の行者塚古墳とか、ちっちゃな皿や高坏に土製の魚とか鳥とか切り身?とか並べられてるのが可愛かった。
古墳時代にもう食品サンプルあったぞ。

それぞれの埴輪では、福岡の拝塚古墳の鼻に鼻孔を開ける表現、寺戸鳥掛遺跡の盾持埴輪の右手で横に盾を持つ表現が印象に残った。
あと蕃上山古墳の巫女や覡(男のミコ)の独特な衣服表現。

イワミンのモデルになった石見遺跡の座ってる埴輪も見られてよかった。かわいかった。

この日はついでに紅葉でも見ようとこの後で家族と室生寺に行ってみたんですが、ちょっと早かったみたいであまり色づいていませんでした。

というよりけっこう雨が強く降ってきて階段をのぼるのが大変だった。

家族に奥の院を勧めて、その隙に金堂をたっぷり堪能して帰りました。