「極楽へのいざない」展と祇園閣公開

美術館・博物館

龍谷ミュージアムで「極楽へのいざない」展を見た。

去年、二上山博物館で知った山越阿弥陀図、和歌山県立博物館で見た法福寺の阿弥陀と二十五菩薩の群像、そして今年の奈良国立博物館の當麻寺展と、浄土信仰の文化への関心が個人的にだいぶ高まってきたところでの、練供養がテーマの特別展ということで、かなり楽しみにしていました。

感想はわりと単純で…………来迎図がなんといってもうつくしい!!
思わずクリアファイルとか買ってしまったわー京都浄福寺の二十五菩薩来迎図。あと広島浄土寺の千手観音二十八部衆像が凄く好きだ!
シアターで流されていた映像も3種堪能してきました。當麻寺のお練りの映像がなんかちょっとピントが合ってない感じがして気になりましたが、実際の練供養は見たことがなかったので映像を見ることで展示の理解がかなり助かりました。

滋賀正福寺の阿弥陀如来像は、まずは正面から見た時の美しい衣の襞が印象的なのですが、半歩踏み出した左足、わずかに後ろに揺れた袖の表現がもう……良かったです。
行道面もたくさんあって、肌が出ないように耳や首まであったり、時代によってやっぱり顔つきが違ったりして興味深かったです。
あとは地獄草紙(安住院本)の模本があって、その生々しさが強く印象に残りました。

七条堀川から東山安井までバスで移動して、ちょっと歩いて、夏に特別公開されていた祇園閣へ。

伊東忠太建築ってことで興味があったんだけど前回の特別公開時はのがしてしまったので、今回は忘れずに行ってみました。
入口には狛犬、入ると阿弥陀如来、壁にはなんか壁画……お寺の所有になってから色々しちゃったみたいで……あれまあ。
忠太っぽい照明を掲げるガーゴイルが階段に3体。最上階の天井照明をぐるりと囲んだ十二支の動物もおったけど、そこにいたボランティアガイドの方に聞いてみたら、もともとあったものかどうかは分からないそう。
微妙な気分になりつつも、見下ろした東山の景色は良かったです。東向くと大谷さんのお墓がばっちり見えるな。
そういえば石川五右衛門のお墓があったのでこれもご縁だからお参りしてきました。普通のお墓だったけど隣に石碑が建てられていました。

帰ってリーフレット読んで知る。書院も忠太設計だったのか…もちろん公開はされてなかったけど、外観だけでももうちょっと眺めてきたら良かった~。
またいつか公開されたら行ってみよう……。