二上山へ

美術館・博物館

二上山博物館の特別展、「役行者、二神の上の峯に登る~二上山と信仰の系譜~」展に行ってきました。
特別講演会「二上山麓の古代寺院」が面白そうと思ったので、それに合わせて。

晴れていれば久しぶりに屯鶴峯くらい歩きたかったけど、雨だったのでゆっくり行ってお昼を食べて、コスモスごしに二上山を見るくらいで目的地へ。

特別展は役行者像は吉祥草寺にすでにお戻りでそれだけ残念でした…。

講演会は、二上山信仰が文献に現れるのは平安以降ということで、二上山麓の古代寺院の性格を一つ一つ明らかにして二上山信仰のルーツを探るもので、大変勉強になりました。

飛鳥の頃は大阪に抜ける重要な街道が通り、また山上は石切場で後に寺が建立されたことを明らかにしていって、結論としては、義淵による仏教政策で二上山らへんが僧尼令で修行地として指定されたことがルーツになるのかな。

役行者についても触れられて、興味範囲ずばりなので面白かったです。

結局、二上山信仰が何かっていうのはまだよく分からない。
特別展チラシ裏を見ると、「太陽がのぼる神の山三輪山に対して太陽が沈む山二上山」ってなってて、でも生と死の境界っていうのは具体的にどういう信仰のありようがあったのかなーというのは特別展ではよく分からなかったな。
浄土信仰らへんは分かりやすかったけど。

なんにせよ葛城修験の資料とかは貴重でした。図録を購入して帰宅。