今年に入って行った博物館と講座のこと

龍谷ミュージアム 美術館・博物館

今年最初に行った博物館の話を4月になってからやっとするという。

今年の展覧会はじめは、1/7龍谷ミュージアムの「ほとけと神々大集合」でした。
岡山県下のお寺に伝わる密教、神仏習合の美術品の展示。
岡山県立博物館の改修工事にあわせて、一部を龍谷が預かることになったんだそう。
珍しい密教美術を満喫するとともに、展示の中で地図とそれぞれのお寺の紹介があってそれがよかった。
ロビーでは岡山龍谷の生徒が作ったお寺紹介の展示をしていて、だいたいアピールポイントが「自然が豊か」で笑いつつも、岡山のお寺めぐりをしたくなった。

新しいiphoneを入手したばかりだったので、色々撮っていた。

龍谷ミュージアム

広角はなんか癖がつよいかなあ。
ついでに伝道院に寄る。

伝道院

この日はついでに京都国立博物館の常設を見に行って、「文化財修理の最前線」を見た。

最近国立博物館と地方の博物館で考古資料相互活用促進事業というのをやっていて、聞いた話では重要性の高い資料、お宝は国立博物館に収蔵されていて、一方で新発見の資料は地方にあって、それを相互に貸し借りすることで、地方には国立博物館からの里帰り資料が並び、国立博物館には地方からの資料がきているっていう。
それで、九州などからけっこう面白い弥生土器が来てるなあと思ったら、後日京博の土曜講座で「九州と近畿の弥生・古墳時代―弥生土器の成立と埴輪・須恵器」という回があったので、参加してきた。

弥生土器て日本史とかで学ぶと縄文土器と須恵器に挟まれて、ただただシンプルな素焼きという印象でいたけれど、弥生時代いうてもけっこう長いので、最初は稲作の伝播と共に西から東へ伝わっていったのが、次第に地域の独自性が出てくるなど、色々と教わって面白かった。

別の日。奈良国立博物館のサンデートークに行ってきた。

氷室神社の桜と鹿

氷室神社では桜がきれいに咲いていたが、鹿がいたので近づくのはやめておいた。
奈良公園に行ったときに油断していると、いつも鹿にかばんを食われてしまうので、なるべく気を抜かないようにしている。
桜を撮るのに夢中になると、十中八九食われる。

ここでの講座は「舎利信仰の美術」。
奈良博の展示を見るたびに舎利容器が目に留まって、こんなんもあるのかーと毎回感心していた。担当の学芸部長の講座を聞くのは醍醐寺展以来かな。

舎利信仰といったらもちろんもともとは釈迦信仰なんだけど、密教風とかいろんな要素を持つ舎利容器というのがあって、例をあげながら丁寧に教えていただいて、舎利容器を見るときの解像度が上がったと思う。
この日の講師は定年ということだけど、またこういった機会はあるようなことを言ってらしたので、なにかしら聴講の機会があれば忘れず申し込んで行きたいと思う。

この日は時間がなくて、特別陳列の「帝国奈良博物館の誕生」だけ見た。片山東熊さん中心。
仏像館は聖徳太子展の時のお楽しみに取っておく。