2016年に行った美術館・博物館メモ

BIZEN中南米美術館で見たイグアナの像 1年間に見た展覧会のまとめ

この2016年にどうこうしたまとめをブログに書いておかないと、なんとなく新年の日記が書き始められないなーとか言ってるうちに1月も半分過ぎてしまった。

2016年に行った博物館、美術館は21でした。あまり行けなかった気がしてたけど、例年通りだった。(上半期のまとめはこちら→2016年前半に見た博物館・美術館

夏は18切符を使って、前から行ってみたいと思っていた常滑のライブミュージアムと岡山のBIZEN中南米美術館に行きました。
常滑は焼き物の街歩き込みで楽しかった。
BIZEN中南米美術館は東京のインターメディアテクで収蔵品を見て、1回行ってみたかったんだけど、開館日が限られてるのでなかなか行けなかった。
夏休みってこともあって動物特集。展示は多くはないなと感じたけど、写真を撮ったりゆったり見てたら案外時間がかかったので、ちょうどいいのかもな。

この日ハシゴした岡山県立博物館の「カミとほとけの姿」は、明王寺の観音菩薩像の乳首がとても印象に残っている。それから真庭市木山神社の鬼神がおなか丸くて可愛かったのと、勇山寺の不動明王脇侍の二童子像がすごく女性的?な立ち姿だった。
岡山南部は平安後期の毘沙門天像が多いらしい。それから吉備津神社に行道面や来迎図が伝わってるというのも覚えた。

奈良博の夏の忍性展はほんと素晴らしくて、終わり頃に1回しか行かなかったのを後悔した。前期に行っておけば2回は行けたのに。
忍性展でよかったこと
・極楽寺から忍性菩薩坐像、釈迦如来、十大弟子がいらしてた
・平安と鎌倉の文殊菩薩騎獅像が並んでて比較できた
・文殊信仰の様子が少し分かった
・行基菩薩行状絵伝のパネル説明がめちゃわかりやすかった
・舎利容器祭りは3つの五輪塔の納置品の展示でクライマックス

秋はMDで岐阜に行ったついで(というか博物館に行くついでがあったのでMD参加したというか)で岐阜県博物館へ。駅からバス利用したけど、駅からもバス停で降りてからも茫然とするくらい遠かった…。
でも、これまで京都、トーハクと行った円空展では見たことがない(多分)個人蔵の像が見られて、より市井の信仰に近い像というか…それから木片からまさに仏が現れ出るといった像が見られて、行って良かったです。

秋はあまり出歩かなかったけど、和歌山の「蘆雪溌剌」、京博の若冲特集と私にしては珍しく、絵を見ました。
串本の無量寺の応挙蘆雪館はいつか行きたい。

2016年は自分の中ではあまり博物館に行けなかったなーと不完全燃焼な気持ちもあった。
展覧会にかなり行かれてる人があちこち行ってるのを見てると、たくさん見ることが全てのものさしになるわけじゃないけど、たくさん見ることで言えることもあるから、うらやましくはある。
読書とかでもたくさん読んでる人に対して同じことを考えてしまうけど。
それほどたくさんは行ってない自分は、だったらせっかく観覧する機会には、せめて精一杯丁寧に見ないとなーと思った。

以下は行った場所メモ
1/10 「鉄斎と蓮月」 鉄斎美術館
1/16 「大湖北展」 安土城考古博物館
1/31 秋野不矩美術館
3/10 「獅子と狛犬」 京都国立博物館
3/12 「伊豆山神社の歴史と美術」 奈良国立博物館
4/27 「水 神秘のかたち」 龍谷ミュージアム
4/27 「禅」 京都国立博物館
4/28 「夷酋列像」 国立民族学博物館
5/2 ふくやま草戸千軒ミュージアム
5/2 「武田五一」 ふくやま美術館
5/21 「国宝信貴山縁起絵巻」 奈良国立博物館
6/30 「御出現!春日大社の神獣展」 春日大社景雲殿
6/30 「和紙 近代和紙の誕生」 奈良国立博物館
8/7 常滑INAXライブミュージアム
8/13 「立体妖怪図鑑」 兵庫県立歴史博物館
9/10 「カミとほとけの姿」 岡山県立博物館
9/10 BIZEN中南米美術館
9/15 「忍性」 奈良国立博物館
10/2 「東海地方の円空仏」 岐阜県博物館
11/18 「蘆雪溌剌」 和歌山県立博物館
12/17 「特集陳列伊藤若冲」 京都国立博物館