心斎橋大丸で藤田和日郎原画展をやっていて、都合がつかずなかば諦めていたところ、急に予定が空いたのでこれを逃してはいけないと行ってきた。
子どもの頃、そう潤沢ではないコヅカイでコミックスはたくさんは買えない。
厳選して買った漫画は大切に何度も何度も読み返す。
藤田作品は最近のものまで読んでいると思うが、その経験もあって『うしおととら』には特に思い入れが深い。
会場は撮影可能だったので、少し撮らせてもらった。
キャラ設定ノート!……さすがの猿飛なのが気になるけれど作者の頭の中の試行錯誤がそのまま線となって出てきている。
ああ、『からくりサーカス』もそんなふうに描かれたんだなあ……。
原画は白黒もカラーもあり、何度も読み返した場面が原画の迫力で迫ってくる。
原画を見ていくうちに浮かんできたのは、「みんな自分の中にいる」という感覚だった。
このキャラたちみんなが、私の中に確かに残っていると。
藤田さんの絵は線が強くて、にぎやかなときと静寂を感じるときがあって、その落差がとても好き。
願わくば彼とセンセイの月夜の出会いのシーンを拝みたかったな。
まあコミックスを開けばいつでもかれらはそこにいるんですが。
それが漫画のいいところ。
見終わって大丸近くの店でピザ。スモークチーズがとてもスモーキ~~でよかった