神戸で「仏教版画の群像」展とクリスマスの買い出し

モンプリュのクグロフ 美術館・博物館

いつも展覧会情報でお世話になっている観仏三昧さんの更新で、神戸で仏教版画の展示をやっていることを知り、行ってきた。
神戸女子大学の古典芸能研究センターで「仏教版画の群像」展。
阪急三宮駅から生田神社の横を通って北に歩いていくと、大学が見えてくる。
守衛さんに展示を見に来たと話し、守衛室のノートに記名をして建物の中に入り、センターの受付でまた入室のために連絡先と名前を書いた。

今回の展示はセンターが所蔵する志水文庫に含まれる近世の仏教版画から、群像に着目して、羅漢や涅槃図、来迎図、変相図などが展示されている。
志水文庫というのは国文学者で大阪大学や神戸女子大学の名誉教授だった信多純一先生の旧蔵書だそう。

なかなか大きさのある紙にぎっしりと描かれた羅漢や仏や動物たちが、それぞれに表情があって、けっこう見ごたえがあった。
五百羅漢の表情、檀王法輪寺の当麻曼荼羅のかわいさ、あと蓮華王院千手観音菩薩像が良かった。呉春の弟子の紀広成の画で、御本尊がちゃんと湛慶っぽいお顔なの。

それから今年福岡の「浄土九州」展で見て得た知識とリンクしているものがあり、善導寺とかお寺の名前に反応したり、黄檗宗の独湛曼荼羅にまたお目にかかったり。
それから雲谷等潤のすごく独特な「極楽浄土図」と同じような感じで「護持念仏行者図」として版画になっていたり。
帰ってから図録を見比べてみたら、版画の方は諸仏諸神の名前が書かれていて、すこし絵とは変わっている部分もあるようだった。

そういえば独湛について検索したら、遠江金指の近藤家に尊崇されて、初山宝林寺を開創したそう。地元の浜松に黄檗宗のお寺があるっていうのも知らなかったな。今度機会があったら帰省している時に行ってみようと思う。

江戸時代の仏教版画もけっこう面白いなーと思いつつ、守衛さんに挨拶して外に出た。これで今年の展覧会納め。

せっかく神戸まで来たのでおいしそうなパン屋に1軒寄ろうと思い、大学のすぐ近くにあるサマーシュというお店に行った。
試食させてもらって、もちもちさと皮がぱりっと軽くておいしいのに驚いた豆乳のパンと、ブリオッシュとカンパーニュと、ついあれこれ買ってしまった。ブリオッシュが特にめちゃくちゃリッチでした。

元町方面に散歩がてら歩いていき、パティスリーモンプリュへ。混んでいたらテイクアウトにするつもりが、ちょうど席が空いていたので迷わず座った。

モンプリュのケーキ

悩みに悩んで、シブーストペイザンヌ。
あまいと酸いの両極。贅沢。

天気がよかったら家族へのおみやげに生ケーキを買うところだったが、ぐずついていたのでクグロフにした。

切り分けたクグロフ

クリスマスケーキは毎年生ケーキを買っていたが、少し日持ちがするから数日に分けて食べられるし、こういうのもいいなと思った。