2017年がジョジョの連載開始から30周年ということで、今年東京で原画展が開催されました。
当初はそれに合わせて上京するかどうかかなり迷っていたのですが、大阪に巡回すると知り、前売りの日時指定チケットを購入して行ってきました。
2012年にS市杜王町の原画展に行って以来です。あの時は25周年だったんだなそういえば。
会場となる天保山の大阪文化館にたどり着くと、建物にかけられた今回のキービジュアルの大きな垂れ幕がお出迎え。
10時から11時半の日時指定チケットを購入していて、9時40分頃に文化館に着いたのですが、その時点でけっこう長い行列ができていました。100人以上は並んでいたと思う。会場は海のそばなので、ちょっと冷えるかもなーと覚悟と準備をして来ていましたが、開場時間より前に建物の中に誘導されたので、外で待つ時間は思ったより短かったので良かったです。
あとになってから、1時間くらいずらして11時頃に来るようにしたら入場しやすかったかなとも思いました。
今回の展示のオーディオガイドは、作者ご本人がお話されてると聞いていたので、借りて中に入りました。
漫画の原画展を見に行くことは、その漫画を読んだときの自分に再会するという側面もあって、それを読んだときの喜怒哀楽、漫画に引き込まれたときの感情を新鮮に思い出すんですが、肉筆の原稿は記憶よりも、印刷されたコミックスよりも、伝えてくる情報量が多い。
2012年に初めてジョジョの原画展を見たときの強い印象は今でも残っていて、その時のような原画から受ける圧倒的なインパクトは、2回めのせいか今回はそれほど大きくはなく、落ち着いて見られました。
それは多分、6年前の時は飛行機で大阪からS市まで出かけていって、けっこう濃い感じのファンに囲まれていた熱狂的な、祝祭感がけっこうあったので、その雰囲気でかなり興奮していたのもあったかもしれない。
そのかわり、今回は人が多くて渋滞するときもありましたが、自分のペースで、自分の見たい絵をわりとじっくりと見ることができたのが良かったです。
間近で見ると線がきれいだし、ホワイトの入り方まで美しいんだよな～。
ガイドで聞いた作者のお話の中で印象に残ったのは、色の話。
「何色ですか？」とよく聞かれるそうですが（おそらくキャラの髪や瞳、服など）、決まっていない、それは…という話と、正義と悪の話。
正義は孤独、悪は自由。
もしかしたら既にどこかのインタビューで語られていることかもしれませんが、原画を見ながら作者の声を聞いていると、改めて腑に落ちるということがありました。
原画の他に、キャラシートやネームが少し見られたのも良かったです。
キャラシートはジョジョリオンのキャラで、主要登場人物の家族のものでしたが、設定がかなり詳細に書かれていました。
あとネームはセリフとほんとにぐるっと丸い線でアタリをつけただけのもので、完成原稿と比べると、これからこれに…？とあっけにとられる感じでした。
そういえば『荒木飛呂彦の漫画術』が買ってあったのに読んでなかった…発掘できたら読もう。
新作の大型原画、「裏切り者は常にいる」は12枚の連作。
そこで流れていた映像を見ると、普段、漫画の原稿用紙サイズで描かれている作者が大きな絵を描くということの難しさもあったそうですが、そんな試行錯誤なんてまったく感じられない完成度。
軽やかなほどに実物大に近い人物が現出している。なぜこのキャラやスタンドが選ばれたのか（ガイドではフォルムの面白さから…っていうことも言われてましたが）考えたりして1枚ずつ見ました。
連作を並べたときの構図の試行錯誤や下描きも見られてよかったです。
物販では頭がわーっとなって、いろいろ買ってしまった…。
図録は東京版と大阪版が別だったので両方。
そう！2012年のときは出品物一覧とか図録がなかったのがとても残念だったので、図録があってとても嬉しい。
大阪限定のオーサカTシャツとジョジョ展に行ってきましたクッキーは買わずにいられなかった。
あと承太郎が表紙のノートは紙が上等だし、中にいろいろ小ネタが仕込まれていて買わずにいられませんでした。
あと吉良の爪切りとかセクピスのチャームも勢いで買いそうになりつつ思いとどまりました。
東京に比べて大阪は展示点数が少なかったみたいで、それはちょっと残念かも。
ジョジョ展に限らず、巡回先で展示点数が少ないことはよくあることなんですけど。
けれど地元で開催してもらえるというのはかなり嬉しいことなので、それはそれ…これはこれ…（複雑な心境）
入場から展示を見て、物販で買い物して出るのにだいたい2時間強といったところでした。物販はほとんど並ばず済んだのでよかったです。
別の日ですが、ジョジョ展とコラボしていると聞いて、グランフロントのメルセデスをのぞきに行ってきました。
この日はカフェは行列になっていたので、コラボメニューは開催期間中にまた改めて行ってみたいと思います。
