MIHO「猿楽と面」安土「武将たちは何故、神になるのか」展

阿賀神社からの眺望 美術館・博物館

GW初日、関西に来ていた川口さんを誘ってレンタカーで滋賀を回ってきました。
最初に行ったのはMIHO MUSEUMの「猿楽と面 大和・近江および白山の周辺から」展。
猿楽成立以前の追儺式の鬼の面など、それから猿楽の大和、近江、白山周辺ということで石川、福井、岐阜の面、面打ちである井関家の面、最後に狂言の面と、ほんとに最初っから最後まで面づくし。

能面のようって言ったら、表情がないというか表情が固定してて変わらないこと、特にあの若い女の面をイメージするけど、こうして各地の面が並べられたのを見ていくと、それぞれが違う、個別の表情を持っているのを強く感じた。
面が纏う雰囲気というかニュアンスが。
特に静岡の息神社の一連の面と、岐阜の小津白山神社の顔がぐにゃっとなった三番叟には惹かれた。

井関の面の、おもてに署名がしてあるっていうのは見ててちょっと異様な感じがしたなあ。塗ったら見えなくなるとはいえ。

あと信西古楽図のパネルの中にいた新羅狛っていうのが、2本足で立ってて頭と両手足の先が狛の頭になってるのが面白かった。
目録と一緒に面の種類の資料があるのも良かった。

MIHOはなんか行くたびにちょっと異界に足を踏み込んだ感じがするなあ。あのトンネルを通るアプローチからして。

MIHO MUSEUMのトンネル

MIHOを出て、途中でお昼を食べて、次は安土城考古博物館へ。
「武将たちは何故、神になるのか」展。
前に書いたかもしれませんが、私は人が鬼とか神になるのに興味があって、このタイトルに惹かれて行きました。
思いがけず神像祭り。思いがけなくもないか。
地元の浜松の細江神社から室町時代の神像群が来ていて、へ~こんな神像があったとはと驚かされたり。
あと女神像の中に仏教の納入品があって、これ以上ないってほどの神仏習合っぷりでした。

それから美豆良を結った像もあり、何年か前にここの講座を聞きに行った時に、美豆良話がしたいけどすると長くなるから!って飛ばされて、なんだかわからないなりに面白そうな気配だったのを思い出しました。
信長、秀吉、家康の3人の神格化は、それを支持する宗教勢力によって違いがあるというのもなるほどーって感じで、学ぶことが多かったです。

面白かったけど、展覧会のタイトルがちょっと合ってないかもな?

同行してた川口さんを駅に送って、前から行ってみたいと思っていた阿賀神社、太郎坊宮に行ってみました。
へたれなので上の駐車場まで車で行き、200段くらい登ってお参りしました。

なにかいるなあ

阿賀神社の手水鉢

夫婦岩も見た。すごい。

阿賀神社の夫婦岩

めちゃ景色がよかったです。
お参りの後、太郎坊団子を食べて休憩。黒蜜&きな粉が贅沢にのっかっていた。

山を下り、竜王のアウトレットに寄ってお茶してお店を見てまわって車を返却。110kmほど走っていました。
新快速で帰宅。