2018年に読んだ本

読書

2018年に読んだ本は25冊でした。
数はさておき、毎月書こうと思っていたブログの読んだメモすら4月で止まってるのは良くない。
本も漫画も読んだ記録だけは月イチでつけていきたいと思います。今年の目標にする。
なんか歳を取ったせいか、疲れていたせいか、「面白い」を感じる力が衰えているなーと思います。もっと新鮮に読んで、好きなものを好きと語る事を心がけていきたいです。

あまり読めなかったのは、読むのにとても時間がかかった本があったのもありました。
久生十蘭の『魔都』!
あとイサク・ディネセンの『アフリカの日々』!
これはもう、良すぎて一気読みがもったいなくて、高価で稀少なお酒をちびちび楽しむようにちょっとずつ読んでいて、まだ読み終わってない…むしろもう読み終わりたくない、ずっとイサク・ディネセンの描くアフリカにいたい。
なんか『やし酒飲み』、『闇の中』、『バッタを倒しにアフリカへ』ときて、自分の興味がアフリカに向いてんのかなーという感じもします。本に限ってですが。

読んだ中で強く印象が残っているのは、
『馬たちよ、それでも光は無垢で』
『ボルヘス怪奇譚集』
『舞踏会へ向かう三人の農夫』
あたり。

『馬たちよ、それでも光は無垢で』古川日出男
3.11の直後に小説が書けなくなった作家が、再び物語を紡ぎ始めるまでの話。
本当ならば出版時にリアルタイムで読むべきだったかもしれないが……その時に読んでいたらまた違う感想があったと思うけれど、たぶんその時は読み手としての準備ができてなかった。
作家が小説を書けないと自覚し、しかし文章は書き続け、突如与えられたFukushimaの作家だというアイデンティティを受け入れる。
どうやって小説を書くのか。小説の構造があらわにされている。

『ボルヘス怪奇譚集』
「古今東西の書物から選びぬかれた92の短くて途方もない話。」
文庫になってこれほど嬉しかった本はない。文庫サイズで親しく手に持って、職場に行って帰る電車の中で一編だけ読んで心をよそに飛ばすのに最適。

『舞踏会へ向かう三人の農夫』リチャード・パワーズ
表紙のザンダーの写真は見たことがあったので、興味を持って読んだ。
写真の被写体、撮影者、後にその写真を美術館で見た男、時代と人とを行ったりきたりしながら次第に人の関係が解き明かされていくところはとても興奮して読んだ。写真とはなにかという考えも面白い部分もあったが、しかし理解の及んでない部分もわりとある。

以下は読んだ本の一覧メモです。

『御子柴くんと遠距離バディ』 若竹七海
『たべるのがおそい vol.4』
『幻坂』 有栖川有栖
『MONKEY vol.14』
『丘』 ジャン・ジオノ
『翻訳夜話』 村上春樹、柴田元幸
『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル
『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル
『バッタを倒しにアフリカへ』 前野ウルド浩太郎
『たべるのがおそい vol.5』
『馬たちよ、それでも光は無垢で』 古川日出男
『フジモリ式建築入門』 藤森照信
『愛についてのデッサン』(再読) 野呂邦暢
『魔都』 久生十蘭
『サリンジャー戦記』 村上春樹、柴田元幸
『ボルヘス怪奇譚集』
『舞踏会へ向かう三人の農夫 上下』 リチャード・パワーズ
『MONKEY vol.15』
『スロウハイツの神様 上下』 辻村深月
『福家警部補の考察』 大倉崇裕
『MONKEY vol.16』
『アメリカ最後の実験』 宮内悠介
『フーテンのマハ』 原田マハ