イケフェス:中央電気倶楽部特別公開

中央電気倶楽部 お出かけ

大阪市内には倶楽部が3つある。
公開見学会がある大阪倶楽部、日本綿業倶楽部と違い、会員制で内部非公開の中央電気倶楽部は、なかなか入る機会がない。
堂島はよく通りかかるので気になっていたのだが、なんの縁もない一般人が入り込むにはイケフェスが(多分)唯一の機会……ということで、特別公開に申し込みをしていた。
当日は台風が来ていて、朝から警報が出るか出ないか天気情報を見てはやきもきしていた。

中央電気倶楽部。
大正3年に設立された社交クラブで、今の建物は昭和5年に竣工した3代目。
設計した葛野壮一郎は他に弁護士のテナントが入る大江ビルヂングなどを設計していて、初期のオフィスビルを日本に導入したそう。

建物内部の個人で楽しむ分の写真撮影はok(ネットにあげるのは×)ということで、個人的な写真を撮りまくってきた。
あと会員でないと中に入れないと思ってたけど、1階にある喫茶室は実は会員以外でも使えるそう。

内部はトラバーチンという石材がとにかくふんだんに使われていて、あと階段や段差がかなり細かくある。
広い部屋を段差を使って機能を分けているそう。
ロビーとビリヤード室だと天井の高さが違って印象が違う、とか。
あと階によって壁面が石中心だったり、幅の広い木材中心だったりで、かなり印象が違った。

4階のホールとか3階の大食堂とか、5段程度の手すりつきの石の階段を上がって重厚な木製の入り口から入るという、アプローチが特別感がある。

マッサンとか関西制作のドラマなんかで撮影に使われることもあるそうで、知らずにこの建物内部を見ているということもあるかもしれない。

和室とか囲碁室なんかも見せていただいて、堪能してたらあっという間に時間がきた。

この日は足元が心配だったので早めに帰宅したけれど、また都合が合えばイケフェスの機会にあちこちまわりたい。