富田林で謎解きからの近つ飛鳥博物館

お出かけ

相方とどこか遊びに行きたいねーと話していたら、富田林で謎解きイベントをやっているのを知り、ちょうど近日中にそっち方面に行こうと思っていたところだったので、日曜日に出かけてきました。

富田林駅の前にある観光交流施設きらめきファクトリーで謎解きキットをゲット。

富田林市の寺内町は大阪府内で唯一重要伝統的建造物群保存地区に選定されているそうです。
今回の謎解きはその寺内町の周知目的イベントみたいで、謎解き参加は無料でした。

最初の謎を解いてから外へ。まずはヒントがある登録有形文化財の旧田中家住宅へ。

建物は開放されて自由に中が見られるようになっていました。きれいに整備され居心地がよいお部屋。
今回の謎解きはヒントがある場所がすべてちょっと座って休憩しつつ謎解きできるような場所だったので、本来ならひとつずつ謎を解いて次に進むとちょうどいい感じになったと思うんですが、どうしても12時30分台のバスに乗る必要があったため……そのバスを逃すと次は2時間後になってしまうため……先に一通りヒントのパネルを集めることにして、街並みを眺めつつ歩きまわります。

奈良の今井町と感じは似ているかな。東に山を越えればもう橿原なので、不思議はないですが。

登録有形文化財の中内眼科医院。大正時代に銀行として建設され、のちに眼科医院の所有となり現在も使用されているそうです。

古い街並みのなかに江戸時代から現代までのレイヤーがあって、気になるお店もあり、かなり街歩きを楽しめそうでした。

今回は町の中心である興正寺や重要文化財の旧杉山家住宅には寄れなかったので、また日を改めてのんびり歩いてみたいです。

ヒントを集め終わって駅前に戻り、バス停でバスを待つ間に謎解き。
謎解きそのものの所要時間はおよそ1時間くらいかな?
簡単すぎず、難しすぎず、町の歴史に沿って周遊する楽しみを大切にしつつ楽しめる、ほどよいボリュームのいい謎解きでした。
この機会がなければ、大阪府内にこんな見ごたえのある町があるって知らないままでしたし、参加してよかったです。

さて、定刻のバスに乗り、終点の近つ飛鳥博物館へ移動。
バス停から館に歩いていく途中の梅林の梅はつぼみもあるようなないようなくらいで、見頃はまだまだ先のようでした。
前回来たときは迷わず一須賀古墳群に突っ込んで行きましたが、相方と一緒だったのでまっすぐ博物館へ。安藤忠雄建築が目的なのか、途中で建物をめっちゃ撮っている人がいました。

まずは常設をひとまわり。
聖徳太子が葬られた石室の原寸大の復元を見て、夾紵棺大きいな……と改めて確認したり(去年柏原で安福寺所蔵夾紵棺断片を見たので)
埴輪充。

メインの目的の特別展「まくら」へ。

古墳に葬られた人にまくらが添えられていたか?と自分の記憶を掘り起こしてみると、そんなには思い浮かばない。
古墳時代のまくらに注目した展示は今まで見たことがなかったので、楽しみに行ってみました。

山梨県の甲府盆地南東部にある大丸山古墳の石枕。

2人分……だなあ。大人の頭よりはだいぶ小さく見える、そして赤。
いやほんと初めて見た。

展覧会チラシにも使われている重要文化財の石枕、奈良県伝渋谷。

人のシルエットが浮かび上がるような石。すごいきれいに磨き込まれているような。

奈良県富雄丸山古墳の出土品が展示されていました。

この石製模造品を見て、千葉県の古墳出土品の石製模造品の刀子を見ると、

だいぶ造形が簡素に、サイズもかわいくなっておるな……というのがわかります。

古墳時代に葬送に使われた枕は古墳ごとに個性があるそうなんですが、常総地域中心に共通した感じの石枕が出土しているそうです。
常総型石枕はたぶん初めて意識して見たのでめっちゃ面白かったです。立花はそのものは見たけど、そう立てていたとは……。
モノの上に出土状況の写真パネルが貼ってあり、どういう状況だったのか見られるのがよかったです。

そして古墳における枕の終焉ということで、ほかにないような特別な枕、大阪の阿武山古墳の玉枕と奈良の竜田御坊山3号墳の琥珀製枕の復元品が紹介されて終わり。

今回、鋸歯文を彫った石釧が展示されていて珍しく思い撮らせてもらいました。

表にも裏にもかなりきれいに彫られている。

帰りはバスの時間に合わせてバス停に行き、富田林駅にもどります。
少し歩いてカフェに入ったら閉店が近かったのですがそれまででよかったら…ということでお茶とおやつにありつけました。

これから近つ飛鳥に行くときは、富田林に早めに来てランチしてバスで行けばいいんだな。

そしてきらめきファクトリーで謎解きの解答を提出し、おみやげも少し売っていたので、オートミールのクッキーとか海老芋のおやつとかちょっと珍しいおやつを買って帰宅。