雨、東京、ときどき桜

新幹線の座席前テーブル 美術館・博物館

2泊3日で東京に遠征してきた。
元々去年のうちに何度か東京に行くつもりで、トーハクの年パスを交換したり(株主優待)、ミュージアムぐるっとパスを用意したりしていたのだが、都合が悪くなることが重なり結局行くことができなかった。
3月末にぐるっとパスの有効期限が切れる前に1回行けたらいいなあと思っていたところ、見たい展覧会がいくつか重なったのでやっと行く決心ができた。

前回の上京は2021年11月で、そのとき電車に乗り間違えたり博物館のコインロッカーに忘れ物をしたまま移動してしまったりとかなりぐだぐだだったので、今回は慎重に行動しようと事前に下調べや準備をしていた。
この時期、日によって気温が高かったり低かったりとまちまちなので、週間天気予報はまめにチェックしていたが、これには参った。

週間気温予報

実際は最高23℃程度だったけれど、旅行中に最高気温が1日で10℃以上変わるとかなり服装に迷う。
3日中2日間は確実に雨の予報だったのでビニールの長傘を持っていくつもりだったが、これを見て晴雨兼用の折りたたみの日傘を追加で荷物に入れた。
暖かい日はブラウス1枚に日傘で、気温の下がった日は長袖の重ね着でなんとか対応できたと思う。

1日目

朝6時台の新幹線に乗り、府中市美術館の開館時間ちょうどくらいに着いた。
春の江戸絵画まつりは思っていた以上に面白く見ごたえがあり、およそ1時間と予定していたのをあっさりオーバーする。
バスを乗り継ぎ小金井公園へ。桜が満開だった。

小金井公園の桜

江戸東京たてもの園に行くつもりだったのだが、思っていたより公園が広い。
こんな急ぎ足で周るところじゃないなと思いつつも、午後の美術館は時間指定予約をしていたので出発時間は動かせない。
タイル100年の巡回展は昨年常滑で見ているので、東京会場で展示のものを中心に見て、デ・ラランデ邸でホットケーキを食べ昼ごはんにする。
ほかの建物は前川國男邸だけ見て、また今度しっかり見にこようと思いつつ移動。

予約時間になんとか出光美術館にたどり着きプライスコレクションを見て、この日の最後はアーティゾン美術館。ダムタイプと「アートを楽しむ」を18時の閉館ぎりぎりまで見た。

移動し友人夫妻と晩ごはんを食べてホテル泊。

2日目

2日目は台東区立書道博物館から。また開館時間ちょうどに着くように行き、トーハクとの連携企画「王羲之と蘭亭序」を見る。
展示の感じも庭も建物もよかったので、つい常設までしっかり見てしまった。
トーハクまで歩いていく途中で寛永寺に寄る。

上野寛永寺の桜

上野には何度か来ているが、上野駅から公園に直行直帰だったので、この有名なお寺さんにお参りするのは初めてだった。
猫もいた。

トーハクでは、まず東洋館へ。
1週前に九博で「加耶」展を見たばかりだったので、朝鮮関係の5階と「王羲之と蘭亭序」の4階を中心に見て、本館で仏像室だけ見て出る。
曇り空だが上野公園は屋台も出て花見客がかなりいた。

日比谷線で六本木に移動し、SCAI PIRAMIDEというギャラリーで赤瀬川原平「日常に散らばった芸術の微粒子」を見る。
赤瀬川原平の未発表の写真を6人の現代美術アーティストが20枚ずつ選び展示するという写真展で、けっこう良かった。
それから泉屋博古館東京に歩いて行き、安宅コレクションも見る。
わざわざ東京まで行って大阪の東洋陶磁美術館の収蔵品を見ることもないとは思ったが、住友春翠さんと安宅コレクションの繋がりと、リニューアルオープンした泉屋博古館東京そのものに行ってみたかったので。

見終わって外に出るとかなり強い雨が降っていた。

泉ガーデンタワー前の桜

とてもいい感じの庭っぽいのだが、軽量の晴雨兼用日傘でたちうちできる雨でなく、あまりじっくり見る余裕はなく急いで六本木一丁目駅に移動した。
この日の最後は東京国立近代美術館の「重要文化財の秘密」展。
夜間開館の日だったので17時に予約をして、コレクションもじっくりと20時の閉館時間まで見た。

電車で移動し友達の家に転がり込み、23時までおしゃべりしてホテルによれよれになって戻る。

3日目

疲れもたまってきた3日目、荷物をまとめてチェックアウト時にフロントから家に発送する。
ミスをなくすために、持ち物は最小限にする。
3日目は、最初は水戸の「鹿島と香取」を見に行こうと思っていたのだが展示替えの休館中で、それなられきはくのいにしえ展に行こうかと当日の朝まで迷っていたのだが、けっこう雨が降っていたので、歩く体力がもたないかもしれないと思い目黒に移動した。

目黒川の桜

雨がかなり降っていたが、土曜日でもあり花見に訪れる人がそれなりにいた。
目黒区美術館で「コレクション解体新書II 1970年代以降の作品を中心に」を見る。
駅に戻る途中でカレーを食べ、半蔵門ミュージアムに移動し「修験と密教の美術」を見る。
そして北浦和へ。

この日のメインの目的、埼玉県立近代美術館の戸谷成雄展を見た。

17時まで過ごし、東京駅に戻り、お茶をしに時間を合わせて来てくれた大学の同期とカフェでお茶をして19時台の新幹線で帰宅。

それぞれの展覧会のもう少しこまかい感想はまた改めて書きたいと思う。
って言いつつなかなか書けないんだけど。