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TAP

7月のSFを読もう月間からは実はちょっとだけはみだしたのだが、グレッグ・イーガンの『TAP』を読んだ。奇想コレクションの1冊。イーガンの短編集は3冊読んでいたが、まだ掴んでいなかった作家の特色の一端を見せられたような気分。なんとなくだけど、...
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琥珀捕り

キアラン・カーソンの文章を読んで、本を閉じると、目に入ってくる事象の鮮やかさが増す。普段、「木」とか「花」とか「色」とか大雑把にしか把握していない物事の全てに名前があり、それに充てられる相応しい外国語があり、そこには意味があり歴史があり物語...
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万葉集 1巻

少しずつ万葉集を読んでいます。1巻を読み終わったので、ひとまずメモがてら思ったことなどまとめておこうと思います。1巻は雑歌。なんとなく記憶していた歌がいくつも出てきます。まず思ったのは、思った以上に読めない……こと。高校生の頃、古文なんかは...
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ターミナル・エクスペリメント

今月はSFを読むと言いつつ、ちょっと開いては読書気分でなくなって放り出しを繰り返していて、いいかげん1冊読みきらないとなーと手に取ったのはソウヤーだった。なんだろう、このロバート・J・ソウヤーなら楽しんで読みきることができるっていう信頼感。...
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ディファレンス・エンジン

『ディファレンス・エンジン』を読んだ。舞台は19世紀のイギリス。もしバベッジが蒸気計算機を完成させていたらという改変過去世界の物語。バイロンが首相になっていたり、実際の歴史との差異がいろいろ楽しめるけれど、実質的には機械の女王が託した究極の...
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暗黒太陽の浮気娘

しばらく浜松に帰っています。久しぶりに駅の谷島屋へ。特に買う予定はなかったのですが、『ライヘンバッハの奇跡』を衝動買い。元々ホームズのパスティーシュものには弱いんですが、ホームズとカーナッキの共演って!怖いような楽しみなような。それから美術...
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エンジン・サマー

ジョン・クロウリーの『エンジン・サマー』を読んだ。少年の語る物語は遠い遠い未来のこと。今現在からつらなるであろう機械文明は嵐によって崩壊し、断絶し、忘れ去られている。そして生き延びた人類によって築かれた独特な文化、小さなコミュニティ、そこで...
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雪男たちの国

この頃PCをつけると暑さが増すので、久しぶりにポメラを出してきたら、『雪男たちの国』(ノーマン・ロック)の書きかけの感想というか紹介文もどきがあったので、どこかにいってしまわないように書いておこうと思う。南極探検。今では、旅行ツアーすらある...
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最近読んだ本

あまり支持されない意見だと思うが、北川歩実の魅力は登場人物のパンクさだと思っている。平凡な利己的な理由で目的を果たすために、ふつうの人なら手放せない常識を、良識を、あっさり逸脱してくる登場人物たちの冷酷なメンタル。私はそこにこのうえないパン...
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狐さん

本屋で、『狐が選んだ入門書』という新書を衝動買いしてきて、少しずつ読んでいる。金子光晴の『絶望の精神史』を紹介する文章の中で、絶望の対極にあるものは「希望」とかいうよくわからないあやふやなものではなく、こういうことではないかと筆者が書いてい...